レビュー

「なぜ、成果と休みを両立させられるのだろうか?」――アメリカに渡った著者の福原たまねぎ氏が、外資系IT企業の米国本社で世界の一流エンジニアやビジネスパーソンたちと働くなかで抱いた疑問である。彼らは高い成果を上げながらも、プライベートの時間をとても大切にし、平日の17時にはオフィスに誰もいない。

土日に働くこともなく、プロジェクトの山場であっても1ヶ月以上の休暇を取ることがある。
その理由を探るべく、著者の観察と研究の日々が始まった。本書には、その答えが詰まっている。
本書は、単なる「休み方」の本ではない。不要な仕事を減らす考え方、自分がいなくても仕事が回る仕組みづくり、仕事を滞らせないための人間関係まで、限られた時間で成果を上げながら、自分が心置きなく休める状態をつくるための仕事術が紹介されている。
なかでも多くの読者をハッとさせるのは、「仕事から人生を守れ」というメッセージだ。一流は、仕事の生産性を上げるために休むのではなく、自分の人生を守るために休む。その価値観があるからこそ、旅行や趣味、家族との時間を大切にし、その前提で仕事を設計しているのである。
「休めない」「成果を出せない」「仕事が楽しめない」。そんな悩みを抱えている人はもちろん、仕事中心の毎日から少し距離を置きたい人にも本書をおすすめしたい。世界の一流の仕事術を知ることで、仕事との向き合い方が変わり、気兼ねなく休める働き方へ一歩も二歩も近づけるだろう。

本書の要点

・仕事は人生そのものではない。

一流は、仕事と適切な距離を保ち、自分を守っている。
・一流は、作業を始める前に徹底して計画を立てる。タスクを分解して見積もりを精緻化し、トラブルや手戻りを未然に防ぐ。
・休みは「人生の重要なタスク」を実行する時間である。一流は旅行や趣味の予定を先に確保し、人生を充実させている。



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