タイミー、シェアフル、ショットワークス……など、さまざまなサービスが乱立し、隆盛を迎えている“スキマバイト”。ライター歴15年、40代主婦の筆者は、この物価高の中、生活費の足しにとスキマバイトをはじめました。

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昨年末から開始し、すでにキャリアも半年以上。様々なお仕事を経験しましたが、ほとんどが身体を動かす作業です。しかし、ある日タイミーアプリを眺めていると、めずらしい求人が上がってきました。

激レア案件、オフィスワークに挑戦!

それは、とある教育関連会社の事務所での事務の求人でした。介護、倉庫・工場や飲食やスーパーなどでの勤務が中心のタイミー。オフィスワークは、めったにない求人です。

しかも条件は<社会人経験のある方>のみ。つまり特別な資格は必要ない――長年フリーランスで活動をしているため、ちゃんとした社会人経験といわれれば怪しいですが、会社勤め自体の経験はあります。さっそく申し込みをしました。

しかしながら、久々のオフィスワーク。ちゃんとできるだろうかと、今まで経験した現場のどこよりも緊張感が高まります。

正解がわからない!タイミーの“激レア”オフィスワークにド緊張。40代主婦が「向いてない…」と意気消沈した理由
※画像は一例です
タイミーの業務というと、流れ作業や単純作業、軽作業というイメージがあります。

募集内容には、データ入力などの簡単な事務、電話番と書かれています。
「簡単な事務とは?」と疑問を抱きながら、いったいどんな作業をするのか見当もつかないまま、おそるおそる現場に到着しました。

オシャレな社内に背筋が伸びる

出迎えてくれたのは30代半ばくらいの綺麗な女性でした。オフィスは40平米くらいの広さながらも、観葉植物が置いてある、風通しのいいウッディでオシャレなインテリアです。

私が経験したタイミーの現場は、私含め中高年が多く、じめじめした日の当たらない場所がほとんどだったので、全てにおいてまぶしすぎました。

オフィスカジュアルで来てよかった…!

その場にいた社長と、3名の社員の方々が、それぞれ名乗って挨拶してくださり、本業のライター業でキラキラオフィスのクライアントに訪問をした時のような錯覚をおぼえました。

服装の指定はなかったのですが、オフィスカジュアルで来てよかったと胸をなでおろしました。しかし、気持ちのハードルは上がってしまいます。

正解がわからない!タイミーの“激レア”オフィスワークにド緊張。40代主婦が「向いてない…」と意気消沈した理由
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さて、一体何の作業をすることになるのでしょうか……。大きなディスプレイのパソコンの前に案内されて、まず指示されたのはデータのチェックでした。

エクセル上のデータと、クラウドのデータベースのデータとの不一致がないか、誤字脱字のチェックをする、それだけの仕事です。量が多いわけでなくデータの相違もなかったので、30分ほどで作業を終えました。

この調子で、別のデータチェックもあるのだろうと安心したのもつかの間、次に待ち構えていた作業に愕然としました。

突然の「パワポできる?」自己流は通用するか

社員の方に「パワポ使えます?」と問われ、自己流だが可能と答えたところ、待ち構えていたのは、小学生用の計算プリント作成の業務でした。

問題集から問題を抜粋し、パワポで小テスト用のプリントを作るという作業です。幸い、本業でプレゼン資料や企画書作成などもしているため、パワポはある程度は使用できます。
もちろんひな形はあり、過去作成分からコピペなどすれば、特段難しい作業ではありません。

しかし、フォントや差し込みイラストの選定や文字配置など、多少のデザイン力も必要です。

社員からの「あとで確認するので、自分なりに作業してください」という言葉を「いちいち聞いてこないでくださいね」という意味に解釈した私は、残りの3時間ほどを、ひとり作業に没頭しました。

正解やゴールが見えずモヤモヤ…

本業ではひとり作業のフリーランス。自分の判断や裁量でやることが多い仕事です。ときどきミスや力不足で不甲斐ない仕事になることもありますが、それらはすべて給与や今後の業務発注などとして自分に返ってきます。

正解がわからない!タイミーの“激レア”オフィスワークにド緊張。40代主婦が「向いてない…」と意気消沈した理由
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今回は時給で働いている以上、時間内でこなせばいいのかもしれませんが、見栄えなどは際限なくこだわることもできます。正解やゴールがわかりません。

考えた結果、タイミーさんに必要以上のクオリティを求めてないだろうと、とにかく数をこなすことに決めました。集中してプリント作成をし続けた結果、あっという間に業務終了時刻となってしまいました。

本当はもう少し配置を工夫したり整えたりしたい部分もありましたが、自分の判断で残業するわけにはいかず、一部はやりかけのまま保存だけしてチェックアウトをしました。

やっぱり「スキマバイト」は単純作業がいい!

しかしながら、帰宅中、どこか不完全燃焼感が消えませんでした。今までのスキマバイトは既定の時間内にタスクや決められた業務量をこなすことで、心地いい疲労と満足感を得ることができていました。
幸いこの現場では、良い評価をしてもらえたので迷惑はかけていないと思います。

ただ、こだわりが強い私の性格的に、こなした作業に納得できておらず、時給をもらうのが申し訳なく感じました。どんなに体力を使う仕事だとしても単純作業のほうが、気分的な充実度が高いです。タイミーでやる仕事としては、この作業は自分に向いていないと感じました。

正解がわからない!タイミーの“激レア”オフィスワークにド緊張。40代主婦が「向いてない…」と意気消沈した理由
タイミーさんがつけるマーク(筆者撮影)
気になったのは、私はたまたまパワポがいじれたからよかったものの<社会人経験>という募集内容のみでは難しい人も来るのではないか? ということです。

あのとき「できない」と答えていたら、もっとラクな単純作業を与えられていたのかもしれません。もし、今度この現場の募集に申し込めたら、初めてのふりをして「パワポできません」と答えてみたいです。

<文/小政りょう>

【小政りょう】
映画・テレビの制作会社等に出入りもするライター。趣味は陸上競技観戦
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