「梅干しに異物混入?!」
思わずビックリしてしまう光景が、X上で注目を浴びている。
塩と紫蘇だけで漬けた無添加梅干しを販売する「梅ボーイズ」(和歌山県日高郡みなべ町)の公式X(@_UMEBOYS_1904)が2026年6月16日に投稿したのは、梅干しの表面にくっついた、透明で角張った物体の写真。
一見すると、梅干しに何か異物が混ざり込んでしまったようにも見える。
しかし、実はこれ、梅干しに現れることがある「塩の結晶」なのだという。
不思議な結晶について、梅ボーイズの角田さんに詳しい話を聞いた。
結晶を食べると...
梅ボーイズの角田さんによると、この現象は昔ながらの梅干しならではの特徴。塩分18%以上というしっかりとした塩分濃度の梅干しが乾燥すると、塩が析出して結晶が現れることがある。
梅干しを製造している課程では、梅がまだ梅酢に浸かっており結晶はできない。出荷されたあと、気温などの条件によってゆっくりと乾燥が進む過程で、結晶が析出してくるのだという。
気になるのはそのお味。立派な結晶というだけあり、食感は硬め。一方で味わいは、単なるしょっぱい塩にとどまらない。
口に入れると梅ならではのフルーティーな酸味も感じられ、いわば「梅味の塩」に仕上がっているそうだ。
梅ボーイズの投稿に、Xユーザーからは1万9000件を超えるいいねのほか、
「母が漬けた梅干しには必ずこれが出てました。美味しかった^_^」
「こういう塩分濃度の高い梅干しが食べたいんだよ」
「ちゃんと四角くなるんですね ミョウバンの結晶化実験思い出しました」
といった声が寄せられている。
"結晶ができるほど塩分が高い梅干し"とはどのようなものなのか。筆者は実際に梅ボーイズの梅干しを取り寄せてみた。
昔ながらの、すっぱくて美味しい梅干しを次世代へ
今回購入したのは、南高梅と天然塩のみで作られた「【無添加】梅と塩」(税込み1180円、送料別)。完熟して自然落下した南高梅だけを使っており、皮が柔らかくフルーティーな香りが特徴なのだそう。塩分は約18%。
蓋を開けてみると、表面がざらざらとした梅干しがぎっしりと詰まっていた。
新しいものだからか、まだ「塩の結晶」はお目にかかれなかったが、自然で優しい梅の香りが食欲をそそる。
食べてみると、驚くほどのしょっぱさ。まず塩の辛さがやってきたあと、香りが口に広がる。もちろんご飯と一緒にいただくのも最高だが、シンプルゆえに料理でも使いやすい一品だ。
すっぱくてしょっぱい、昔ながらの梅干しは、今や作り手が減りつつあるという。角田さんは、今回の投稿をきっかけに、そんな梅干しの魅力を多くの人に知ってもらいたいと語る。
「私たちは『昔ながらの、すっぱくて美味しい梅干し』を次の世代へ繋ぐために活動しています。今回注目していただいた塩の結晶は、昔ながらの梅干しの特徴です」(「梅ボーイズ」角田さん)
見つけたらラッキー!? な塩の結晶。そんなレアもの見たさに、つい昔ながらの梅干しに手を伸ばしてしまいそうだ。(ライター:Met)
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