◆第108回全国高校野球選手権西東京大会▽4回戦 東海大菅生9―5駒場学園(19日・スリーボンドスタジアム八王子)

 昨夏準Vの東海大菅生が4点のビハインドをはね返して9―5で駒場学園を下し、8強進出を決めた。

 待望の一発でまずは勢いを呼び込んだ。

東海大菅生の3番・村田京優内野手(3年)が初回、左翼ポール際へ先制ソロ。これが高校3年間で初めてとなる公式戦本塁打だった。

 打球がスタンドへ吸い込まれても、すぐには確信できなかった。「インコース低めのチェンジアップ。切れたかなと思ったが、みんなの歓声が聞こえて入ったと思った。打った瞬間はファウルかなとも思っていました」。普段はアウトコースを得意としているが、苦手意識のあったインコースを捉えた。

 ベンチへ戻ると、仲間からは「やっと出たな」の祝福。本人にとっても、高校3年間で待ち望んだ公式戦初アーチだった。173センチ、78キロの右打者。強豪で中軸を打ちながらも、「長打ではなく、まずはヒットを打つ意識をしている」。練習でも本塁打よりチーム打撃に徹してきた。

だからこそ、喜びもひとしおだった。

 村田のアーチの直後、2回に5失点で逆転を許したが、村田がつくったイケイケの空気は変わらず、3回にあっさり4点差を追いついた。4回に1番の鹿倉隆志捕手(3年)の適時三塁打で勝ち越すと、6回には再び鹿倉が左越えにダメ押しの2ラン。「自分たちはこの夏、打撃陣がすごく調子いいので、まだ4点差だから、落ち着いて1点ずつ行こう、と、特に焦りはなかったです」と、強打の切り込み隊長は振り返った。

 準々決勝の相手は、昨夏決勝で敗れた日大三。今夏で勇退する若林弘泰監督は「去年の夏に負けていますし、僕も17、18年やってきて一番当たっている相手。楽しみです。チャレンジャー精神でやっていきたい」と雪辱を誓った。

 村田も「一戦必勝。目標は甲子園優勝」と力を込める。大きな弾みをつけ、宿敵打倒に向かう。

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