◆第108回全国高校野球大阪大会 ▽4回戦 大阪立命館3―2大阪桐蔭=延長10回タイブレーク=(19日・くら寿司スタジアム堺)

 大阪立命館がセンバツ優勝校の大阪桐蔭を撃破する大番狂わせを演じた。

 タイブレークの10回に暴投で1点を勝ち越し、その裏の守り。

1死満塁でスクイズを決められ同点かと思われたが、打者の足が打席から出ていたため「反則打球」でアウトに。後続を抑え逃げ切った。就任10年目の楠本雄亮監督(47)は「こんなことってあるんやなと…。ようやってくれました」と、喜びを爆発させるナインを見て感慨深げにつぶやいた。

 先発し、7回途中まで7安打2失点と好投した背番号10の右腕・勝田海斗投手(3年)は中学は軟式野球部で控え投手。187センチの長身から「最速130キロちょい」の直球とカーブだけで、大阪桐蔭打線を封じた。9回2死から救援した165センチの左腕・表憲吾(3年)は6月に左肘靱帯を損傷したが、ナインの総意で「1番」を付けた。指揮官は「コツコツ練習する子。あいつで負けたら本望だろう」と4番・DHを務めた表をマウンドに送ったが、期待に応えた。

 大阪大会は前身の初芝時代の2002年に準優勝。それ以降は8強が最高成績だった。専用グラウンドはなく、サッカーコート1面の人工芝を他部と共用する。

平日練習は3時間程度で、守備など基礎練習を積み重ねてきた。

 指揮官の「相手もいるけれどまずは自分に集中しなさい」の助言を生かし金星を挙げた。勝利の瞬間、自然に涙があふれたという勝田は「勝てるはずないやろとも思ったけど、内心、やってやろ! 歴史を変えてやる!と思っていた」と喜びに浸っていた。(高柳 義人)

 ◆大阪立命館 堺市にあり、1937年に大阪初芝商業学校として創立。初芝高、初芝立命館への校名変更を経て、25年4月から現校名となった。24年度から文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール指定を受けている。野球部は初芝時代の1975年のセンバツに出場し、日大山形に初戦敗退している。自転車競技部は強豪。主なOBはJ1神戸所属のMF扇原貴宏、漫画キン肉マン作者のゆでたまご(嶋田隆司・中井義則)ら。

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