◆第108回全国高校野球選手権南北海道大会 ▽準決勝 駒大苫小牧3―1北海(19日・エスコンフィールド北海道)

 南北海道大会の準決勝2試合が行われた。札幌日大は6―4で北海道栄を下し、3年連続の決勝進出。

9番・小森桜暉(おうき)左翼手(3年)が3安打1打点と打線をけん引し、2年ぶりの優勝に王手を掛けた。駒大苫小牧は3―1で北海を破り8年ぶりの決勝進出。3番・川口奨真遊撃手(3年)が決勝弾を放ち、19年ぶりの夏の甲子園出場まであと1勝とした。決勝は21日にエスコンフィールド北海道で行われる。

 打った瞬間、手応えがあった。駒大苫小牧・川口は、一塁を回ったところで高々と右腕を突き上げた。同点で迎えた6回1死走者なし。北海の155キロ右腕・森のインハイ真っすぐをコンパクトに振り抜いた。右翼ブルペンに飛び込む公式戦1号となる決勝ソロ。「上がった角度で入ったかなと思いました。歓声もすごく聞こえて、気持ちよかった」。8年ぶりに決勝進出を決め、19年ぶりの夏の甲子園出場へ王手を掛けた。

 2004年の全国制覇時に主将を務めた佐々木孝介監督(39)は、「みんなが、逆にいつものみんなになったような一発でしたね」と空気を変えた一発を称賛した。指揮官は「中距離バッター」と評するが、川口は冬にウェートトレーニングに取り組み、体重を6キロ、ベンチプレスも80キロから102・5キロまでアップ。コンパクトなスイングでも、スタンドまで届くパワーを身に付けていた。

 昨夏のリベンジを果たした。この日と同じ、南北海道大会準決勝で北海と対戦。川口も「2番・遊撃」でスタメン出場し、3打数1安打をマークしたが3―8で敗れた。「スコアとかは忘れていない。ホッとした部分はあるんですけど、ここがゴールじゃないっていうのは全員が分かっている」。雪辱の喜びに浸ることなく、すぐに決勝に向け気持ちを引き締め直した。

 和歌山出身の川口は「監督たちの世代の2連覇というのは生まれてないですけど魅力的。北海道と言ったらやっぱり駒大苫小牧」と進学の理由を明かす。07年の勝利を最後に3連敗中の決勝に向けて「甲子園に行って、自分たちが歴史をつくることを考えて試合に挑みたい」。

04、05年と連覇を果たし、06年早実(西東京)との決勝再試合から20年。重く閉ざされた扉をこじ開け、歴史の針を再び動かして見せる。(山口 泰史)

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