アメリカのノースカロライナ州にある家で、ソファでくつろいでいるゴールデンドゥードルとジャーマンシェパード、そして2匹に引けを取らないサイズ感の猫だ。
さすが世界最大級の大きさを誇る猫種、メインクーンだけのことはある。
大型犬に引けを取らない物質的存在感を放つメインクーン
リビングにある大きなソファーでくつろいでいるのは、これまた大きなジャーマン・シェパードと大型種のゴールデンドゥードル。
どちらも完全に成長した成犬なのだが、その2匹に匹敵する、あるいはりを両脇に従えるように中央に鎮座しているのは、メインクーンの若い猫である。
メインクーンは最大で5歳まで成長すると言われており、この猫はまだ成長段階にある。
遠近法も手伝っているかもしれないが、後ろにいるゴールデンドゥードルと肩を並べるほどの体格を持ち、太く立派な前足と長い尻尾を備えている。
TikTokに投稿された動画のコメント欄には、このメインクーンの堂々たる姿を「モギング(mogging)」と表現する声が相次いだ。
アメリカのメリアム・ウェブスター辞典によると、モギングとは周りの人よりも圧倒的な存在感を見せつけ、相手を完全に凌駕してしまう状態を指すネットスラングだ。
この若い猫はただそこに座っているだけで2匹の大型犬をモギングし、群れのトップとしての地位を確立している。
数々の都市伝説を持つ大型猫、メインクーン
アメリカのメイン州を原産とするメインクーンは、その起源と交配の歴史にいくつかのユニークな都市伝説を持つ猫種だ。
最も有名なのは、ふさふさの尻尾や毛色がアライグマ(英語でraccoon:ラクーン)に似ていることから、野生の猫とアライグマが交配して生まれたという説である。
猫とアライグマの交配は生物学的には不可能だが、この伝説が「メイン州のアライグマ」を意味する「メインクーン」という名前の由来になったと言われている。
また、フランス革命の際に処刑を逃れようとしたマリー・アントワネット王妃が、アメリカへ向かう船に愛猫のターキッシュアンゴラなど長毛種の猫を乗せ、その猫がメイン州にたどり着いて現地の短毛種と交配したというロマンチックな伝説も残されている。
さらに、11世紀にバイキングが北米を訪れた際、船に乗せていたノルウェージャンフォレストキャットが持ち込まれ、土着の猫と交配したという説もある。
実際の起源としては、ヨーロッパの船乗りがネズミ捕りのために船に乗せていた長毛種の猫が、アメリカ大陸に渡った後に地元の猫と自然交配を繰り返したと考えられている。
メインクーンは厳しい冬の気候を生き抜くため、水や雪を弾く厚い被毛と、かんじきのように雪の上を歩ける大きく丈夫な足を持つよう進化した。
農場や船でネズミなどの害獣を駆除する役目をもって活躍しながらも、性格は非常に温厚で賢く、「穏やかな巨人」としてアメリカ国民のみならず、世界中で愛されている。
オスとメスで異なる成長と体の大きさ
一般的な猫は生後1年から2年で完全に成長が止まるが、メインクーンは3歳から5歳になるまで成長を続けることが多い。
オスの方がメスより大きいが、極端に大きな個体は大きな個体どうしの掛け合わせにより誕生しているようだ。
体重のみならず、体も長い。
鼻の先から長い尻尾の先までを測ると、オスは大きくてフサフサした尻尾を持つためメスよりもさらに長く成長し、最大で102cmに達することがある。
肩までの高さは25cmから41cmになり、後ろ足で立ち上がれば中型犬を優に見下ろすサイズになる。
ノースカロライナ州のこの家では、州から優良なブリーダーとして認可を得ており、メインクーンたちを最適な環境で飼育させている。
大きな猫を育てるうえで、犬たちも重要な役割をはたしていそうだ。











