大阪の歓楽街で横行する路上売春。なぜ身体を売ってまでお金を稼ぐのか…メンズコンセプトカフェ、いわゆる「メンコン」にのめり込む18歳の女性を取材し、その実態に迫りました。

(MBSテレビ「ガチの門」2025年8月24日の放送内容を記事化しています)

「買春には罰則ないからええかなって」

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 大阪・ミナミのオフィス街やキタのホテル街には、路上で「客待ち」をする若い女性たちの姿がありました。

 取材をしていると、記者に声をかけてくる男性がいました。

 (男性)「できればホテルデートとか。いくらぐらいですか?」

 記者だと明かし、ここに来る理由を聞くと。

―――なにで知った?
(男性)「ネットです。立ちんぼっていうのがありますよって。そういうのもあるんやって、出来心できました。(買春には)罰則ないからええかなって

買春を禁じる「売春防止法」一方で刑事罰は…

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 買春には「罰則がない」と話す男性。

 1957年に施行された売春防止法は買春を禁じる一方で、刑事罰を設けていません。

 しかし、売る側の「客待ち行為」には刑事罰があります。警察による摘発では女性ばかりが逮捕されるのです。

 「罰則があれば買春はしない」と話す男性も。

 (男性)「やらない。絶対やらないと思う。

前科もつくんやろうし。社会的な信用がある

女性の受け止め「男性に罰則があると来てくれなくなる…」「腑に落ちない」

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 2025年7月、大阪府警が実施した一斉摘発でも、買う側の男性は一人も逮捕されず、客待ちをしていた女性だけが身柄を拘束されました。

 路上に立つ女性たちは、どう捉えているのか。

 (女性)
 「理不尽だなとは思うけど、男の人まで捕まっちゃうとか罰則があると来てくれなくなるから、そもそも私らが成り立たへんくなる

 「ずるいなとか、腑に落ちないとは思ったりはします」

 腑に落ちないと話すのは、18歳のマユカ(仮名)さん。

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―――いつくらいから立っている?
 「2年前から」
―――いつもどれくらい稼いでいる?
 「一日低くて5万とか」

16歳のころから路上売春をしています。後日、改めて話を聞きたいと申し込むと、快諾してくれました。

きっかけは友人に連れられて行った「メンズコンセプトカフェ」

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 (マユカさん)「ずっとこれ買おうかなって迷っていた」

 昼に会うマユカさんは、“18歳らしさ”を纏っていました。

 路上売春を始めるきっかけとなった場所はミナミの宗右衛門町に。メンズコンセプトカフェ、いわゆる「メンコン」です。

 男性店員が店のコンセプトに基づき、「アイドル」や「王子様」といったコスプレなどをして、接客を行う飲食店のことを指します。

 (マユカさん)「友達が知っていて、1回連れて行ってもらってからずっと行くようになりました」
―――知らない間にハマっちゃった?
 (マユカさん)「そう、当時16歳だったっていうのもあるから、未成年が行ける場所って“メンコン”しかないので」

メンコン店員は“お金を使えば使うほど”特別扱い

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 メンコンは多くの場合、風俗営業の許可を取っておらず、客の横に座るなどの接待行為はできませんが、飲食店の扱いとなるため未成年も入店できるのです。

―――当時はどれくらいお金を使っていた?
 (マユカさん)「月30万円くらい。ほぼ毎日。担当(のメンコン店員)が結構言ってくれますね、『一番使っている』みたいな。長くついてほしいから、その分、バーンと(お金を)入れたりはしていました」

 お金を使えば使うほど特別扱いしてくれたメンコンの店員。

半年間で約200万円を注ぎ込みました。

親からの虐待…話を聞いてくれるメンコンが心のよりどころ

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 なぜマユカさんはメンコンに依存してしまったのか。

 (マユカさん)「(親に)虐待されていたので。毎日、病院行くくらい殴られて、(顔に)縫った痕があるんですけど」

 家に居場所がなかったというマユカさんにとって、親身に話を聞いてくれるメンコン店員だけが、心のよりどころだったのです。

 しかし、去年。路上売春の客待ちをしていたところを警察に逮捕され、1年間を少年院で過ごしました。逮捕されてもなお、路上売春をやめられずにいます。

 (マユカさん)「(少年院を)出た瞬間、自分も変わろうと思って昼職やったんですけど。朝9時半から夜8時まで働いて、1万円もないので。立ちんぼしていたら1回1時間で2~3万円はもらえるし、ばかばかしくなる

「立ち(路上売春)します」夜の街へ消えたマユカさん

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