俳優・桜井ユキが主演を務めたNHKドラマ10『しあわせは食べて寝て待て』の特集ドラマ『しあわせは食べて寝て待て~早春の養生編~』が、8月18日午後10時から総合テレビで放送される。今回、本編では描かれなかったエピソードを通して、主人公・麦巻さとこの新たな物語が描かれる。
さとこ役の桜井、羽白司役の宮沢氷魚、美山鈴役の加賀まりこが3人そろってインタビューに応じ、約1年ぶりとなる再集結への思いや、印象に残ったシーンを語った。

 同作は、水凪トリ氏の人気コミックが原作。一生付き合わなければならない病気を抱えたことをきっかけに生活が一変したさとこが、築45年、家賃5万円の団地へ転居。大家の鈴、訳ありの“料理番”である司との出会いを通じて薬膳と巡り合い、食事や周囲の人々との交流によって心身を取り戻し、自分らしいしあわせを見つけていく姿を描いた。2025年放送のドラマ10では、約1年半にわたる物語が全9話で展開された。

 特別編は、第6話の後に起きた出来事を描くオリジナルエピソード。地方移住を夢見ながらも断念したさとこは、「団地での暮らしも好きだけれど、何かに挑戦できる自分でありたかった」という思いを抱え、憂うつな日々を送る。そんななか、司や鈴、団地の仲間や職場の人々との何気ない交流を重ねながら、小さなしあわせを見つけていく。

 再集結の知らせを聞いた桜井は「単純にすごく嬉しかったです」と振り返る。前作の撮影を終えた際から「どこかでまた皆さんと集まれるんじゃないかな」という思いがあったといい、「それぐらい撮影時間が本当に楽しかったので、すごく嬉しかったし、もう楽しみでしたね」と笑顔を見せた。

 宮沢も「僕も嬉しかったですね」と語る。前作の最終話を撮り終えた際、「続編もしくはスペシャルで、皆様にお会いするのを楽しみにしています」と話していたことを明かし、「それがもう翌年にスペシャルという形でまた集結できた。
自分の思いというか、願っていたものが叶った。そんな気持ちです」と喜んだ。

 一方、鈴を演じた加賀は、前作の反響も再出演を後押しした。「鈴さんをやってから、普通以上に反応が皆さんよろしくて。もう1回鈴さんに会いたいっていうお手紙とかいただいて」と明かし、「やっぱりあの役はやってて楽しかったってことは正解なんだわと思って。だから、お電話いただいた時に、やるやるっていう風な話になりました」と再び鈴を演じられることを楽しみにしていたという。

 久しぶりに役へ戻る過程について、桜井は「すぐに自分の中でさとこを取り戻せるか」という不安があったと告白。撮影初期には歩き方などに「まだ不安要素がちょっと残ってたり」したという。しかし、司との再会をきっかけに「パチンと来た」と感覚が戻り、「すごくこう、センタリングしてもらったような、戻れたっていう感覚があった」と振り返った。

 宮沢は、撮影初日以上に印象に残ったのが本読みだったという。「ほとんど全員集まって、このNHKで本読みをしたんですけど、1年ぶりの再開にも関わらず、もう桜井さんの第一声から、この作品の世界がまた再開した」と表現。「今までいろんな本読みやってきましたけども、1番楽しい本読みでしたね」と語った。
加賀も「確かに本読み楽しかったね。あー、帰ってきたって感じがしました」と同意した。

 今回の特別編で3人が特に印象に残っているのが、食事を囲む時間だ。桜井は、司と早朝に公園へ行き、塩むすびを食べる場面を挙げた。撮影は午前2時ごろに集合したというが、「本当に景色が美しくて」と振り返り、その景色をさとこに見せようとする司の思いに触れ、「こんなところにも、さとこの知らない美しい景色だったり、幸せっていうのがあって」と語った。

 宮沢は団地の階段の踊り場で、さとこと司が話す場面を挙げ、「2人だけの世界みたいなのがあそこにはある」と説明。何でもできるように見える司にも「いろんな苦しみとか迷いってものを秘めている部分がある」とし、「さとこさんにしか見せられない、そういう彼の内に秘めている部分が今回も少し見られました」と語った。

 そして加賀が挙げたのは、やはり3人で食卓を囲むラストの場面。「うわ、これだよ。これだよこの作品は」と映像を見た際の感覚を明かし、「3人のなんかごちゃごちゃ言いながら一緒にご飯食べてるあのシーンが好きですね」と笑った。
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