「みんなの75点よりも誰かの120点」をテーマにドン・キホーテが展開している「偏愛メシ」シリーズ。
定期的に紹介している本シリーズですが、6月15日には過去イチと表しても過言ではない新作が登場。
ドンキが贈る狂気の偏愛を、早速摂取してみました。
■ キャラメルのおにぎり?この組み合わせは理解が追いつかなさすぎる
このほど発売された偏愛メシの新作の中で、とりわけ筆者の目を引いた2品のうちの1つが「塩バター昆布&キャラメルおにぎりセット」。価格は税込279円です。
おにぎりのようですが、おにぎりには関わりがなさそうな単語が並んでます。「バター」と「キャラメル」です。
バターはまだわかる。バターライスというメニューがありますし、ごはんとは知らない仲ではなさそうです。
でもキャラメル、お前は違くないか?ごはんの親戚であり、甘味に比較的寛容な「おもち」の分野でも「キャラメル」という味付けは見たことがありません。
実は筆者の理解力が足りないだけではないか?とも思ったので、正式名称の方を確認してみます。
「あまい、しょっぱい、あまい、しょっぱいこそ究極/甘い=キャラメル、しょっぱい=塩バター昆布/開発担当者の妄執によって出会うはずのなかった奇跡のループ!/塩バター昆布&キャラメルおにぎりセット」
……筆者の理解力のせいではないようです。
しかもよく読むと、バターのおにぎりの方には「昆布」というおにぎり要素がありますが、「キャラメル」の方にはなし。シンプルにキャラメルとごはんだけの模様。
どんな味になるのか全く想像がつきませんが、意を決して開けていきます。
■ 塩バター昆布は美味しい、キャラメルの方も“意外にあり”
「塩バター昆布&キャラメルおにぎりセット」はプラスチックパックに1つずつ入っている形。どちらにも海苔は巻かれていません。
色が白っぽい方が「塩バター昆布」、茶色っぽい方が「キャラメル」です。
割ってみると「塩バター昆布」の方はその名の通り塩昆布が入っており、「キャラメル」の方は何もなしでした。
成分表を見てみると「キャラメル風味飯」との文言が。キャラメル風味飯⋯⋯?聞いたことも見たこともない文字列が、当たり前のように並んでいます。なにこれ。
まずは塩バター昆布から食べます。おにぎりを割った瞬間から思っていたのですが、こちらはとりたてて警戒する味ではなさそう。
実際にひと口頬張ってみれば、バターのコクと塩昆布の旨味が絶妙にマッチしていて、むしろ美味しいです。単体で売って欲しいくらいです。
続いては問題の「キャラメル」。
甘さはそこまで強くなく、酢飯の甘さの延長線といったところでしょうか。そこにキャラメルの風味がほんのりとのっかっているイメージです。
ごはんだと思って食べるには少し厳しいところがありますが、おやつだと思って食べると意外に舌に馴染みます。
好みが分かれるのは間違いありませんが、個人的な感想としては「意外とありかも?」です。
■ 甘いとしょっぱい交互に食べるとより美味しいが⋯⋯キャラメルには“伏兵”も
そして甘い「キャラメル」を食べたあとに「塩バター昆布」に戻ると、先ほど感じたバターと塩昆布の味わいが引き立ち、より美味しくなります。商品名にあった「奇跡のループ」が見事実現しているように感じました。
その調子で「キャラメル」に戻れば、より美味しくなるのでは??と思いきや、最後の最後でおにぎりの中に「キャラメルたれ」を発見。
完全にノーマークのところを口内に飛び込んできたので、リアルに目玉が飛び出しそうになりました。
こちらの「キャラメルたれ」は粘度が高めのキャラメルソース。ごはんに合うように多少のアレンジはされているのでしょうが、個人的にはスイーツに使われているものと変わりがないような気がしました。
成分表にはちゃんと「キャラメルたれ」と記載があったのですが、「キャラメル風味飯」に気をとられていたので、完全に見逃していました。
キャラメル風味飯までは「意外とありかも?」だった筆者ですが、コイツが出張ってくるのであれば話は変わってきます。キャラメルのあの甘さが、ダイレクトに酢飯と混ざり合うので、かなりおやつ、というよりスイーツ寄りの味です。
伊達巻や桜でんぶなど、甘い和食が好きな方には刺さるかもしれません。
■ ガリだけあればネタはいらない?「ガリ好きのためのガリだけ丼」は本当にガリだけ
そしてもう1品が「ガリ好きのためのガリだけ丼」。名前から分かる通り、ガリが盛られた丼です。税込322円。
お寿司なんかにおいてはガリは必須の口直しですから、実質ごはんのおとも。丼にする必然性はありますよね。
丼 に す る 必 然 性 は あ り ま す よ ね ?
偏愛メシを食べすぎて筆者が麻痺している可能性も考えられますが無視します。
こちらの正式名称は「寿司屋でふと気づく/寿司よりガリを食べている自分/もうネタはいらない 酢飯とガリだけでいい/ガリ好きのためのガリだけ丼」です。
筆者もガリは好きです。回転寿司では1皿食べるごとに一口食べています。
ガリと酢飯だけで満足できる境地に至れたら、もう怖いものはありません。寿司屋にマクドナルド感覚で足を運べるようになるでしょう。
■ まずくはない、でも相性抜群でもない⋯⋯まるで“よっ友”みたいな味
期待と不安を覚えつつ、開封していきます。
蓋を開ければ、商品名の通りガリだけ。ただし端には卵焼きが1つ添えられています。本来の海鮮丼であれば、ガリが添えられるべきポジションです。
おそらく初めてメインに躍り出たであろうガリは、悲願達成ゆえか、心なしか色艶がよし。遠くから見れば、白身魚の海鮮丼に見えるような⋯⋯見えないような⋯⋯。
しかし間近で見れば、紛うことなきガリ。本当にこれだけで酢飯がいただけるのか?
付属の醤油をかけ、まずはガリ部分から。こちらはお寿司屋さんでよく食べる甘酸っぱい味付けのガリ。
続けてご飯といっしょに食べてみると⋯⋯ガリと、酢飯です。合うも合わないもなく、口の中にガリと酢飯がただ居合わせています。
なんと言いますか、挨拶くらいしかしたことがない友人の友人とエレベーターでたまたま2人きりになったみたいな、気まずい味です。
まずくはありません。ただガリと酢飯だけで口に入れて化学反応が生まれる!ということもありません。口に入れた瞬間から飲み込み終わるまで、ずっとガリと酢飯が別々に存在している気がしました。
酢飯は操作盤の前で階数表示を見つめ、ガリはその対角に位置取ってスマホをいじっている。咀嚼中、ずっとそんなことを考えてしまいました。
本商品の担当者は「酢飯とガリだけでいい」と考えたみたいですが、筆者としては「酢飯とガリってネタを介してやっとコミュニケーションがとれるよっ友」でした。
そしてガリを食べ続けていると、生姜の辛味が口の中に溜まってきます。そのタイミングで卵焼きを口に入れると、いい口直しになります。
今回の偏愛メシシリーズは、どちらも狂気的なまでの偏愛ぶりをぶつけてくる2品でした。どちらも人を選ぶ可能性はかなり高いですが、それこそ偏愛のあるべき姿というものでしょう。
少しでも気になる要素があった方は、ぜひ試してみては。
(ヨシクラミク)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By ヨシクラ ミク | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2026061507.html
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