2026年6月15日、FIFAワールドカップのグループHで、初出場のカーボベルデが欧州王者スペインを0-0の引き分けに抑える大番狂わせを演じた。この試合でマン・オブ・ザ・マッチに選出されたのが、カーボベルデ代表GKヴォジーニャだ。
27本のシュートを無失点でしのいだ40歳の守護神
ロイター通信によると、スペインはこの試合でポゼッション率75%を記録。合計27本ものシュートを浴びせたが、ヴォジーニャは決定的なシュートを次々と防ぎ、無失点に抑えた。試合後、ヴォジーニャは「自分を育ててくれた祖父母や、ビザの問題でここに来られなかった母のことを思い、涙が溢れた」と心境を吐露。
米メディア『Gulf News』の報道によれば、カーボベルデを含む約50カ国が、米国入国に際して最大1万5,000ドル(約240万円)の保証金を課される規制対象となっており、費用面での壁が母の渡米を阻んでいたという。
「母を来させてほしい」議員を動かした40歳の涙
そこですぐさま行動を起こしたのが、自身もカーボベルデ系アメリカ人である米下院民主党院内総務のハキーム・ジェフリーズだ。ロイター通信によると、ジェフリーズはSNSを通じ、マルコ・ルビオ国務長官に対し「歴史を作る我が子を見る機会を奪われる母親がいてはならない」と支援を要請。
その結果、保証金を含む全ての費用が免除され、6月21日(現地時間)のマイアミで行われるウルグアイ戦までに母アンナ・カンディダ・エヴォラさんのビザが発給されることが決定した。人口わずか50万人ほどという小国からやってきたヴォジーニャの物語はスポーツの枠を超えている。

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