ヨーロッパリーグ予選の2ndレグで、悪天候による異例の遠征トラブルが発生したようだ。
『Guardian』や『The SUN』が伝えたところによれば、ポーランド王者であるレフ・ポズナンは、フェロー諸島王者のKIクラクスヴィークとのヨーロッパリーグ予選3回戦第2戦を戦うため現地入りしようとしていたという。
しかし、あいにく移動の日はフェロー諸島を濃霧が覆っており、その影響でチームは大混乱に陥った。
水曜日に向かう予定だったが、目的地のヴォーアル空港周辺が視界不良になったことよってフライトが中止となった。
そして、ヴォーアルはフェロー諸島で唯一存在している空港であるため、別の空港へ目的地を変更することもできなかったのである。
レフ・ポズナンは木曜日の早朝に再び移動を開始する。クラブのSNSも「離陸許可が出た」と喜びを伝えていたという。しかし、飛行機はフェロー諸島へ向かったものの、現地の濃霧は改善せず、ノルウェー西海岸付近でおよそ40分間にわたって上空待機することになった。
その後、結局着陸を断念してノルウェーのベルゲンへ目的地を変更することになった。
試合当日に別の国へ緊急着陸している時点でかなり厳しい状況だが、なんとレフ・ポズナンは試合開催を諦めなかった。ベルゲンで数時間を過ごしながら、対戦相手のKIやUEFAと協議。そして当初のキックオフまで4時間というタイミングで、再びフェロー諸島へ向けて飛び立ったという。
最終的には現地時間午後3時30分ごろにヴォーアル空港へ到着し、実に2日がかりで目的地へたどり着くことになったそうだ。
この一連の移動は大きな注目を集め、航空機追跡サービス『Flightradar』では、レフ・ポズナンの選手たちを乗せた便が一時世界で最も多く追跡されたフライトの一つになったという。
当初は、両クラブとも試合を木曜日中に開催する意向を示しており、キックオフを20時45分まで遅らせる案も浮上した。しかし最終的にUEFAの担当者が判断し、第2戦は翌金曜日の現地時間19時へ延期されることになったとのこと。
なお、フェロー諸島への遠征ではこうした事態が珍しいわけではないという。KIも含めた同地域のチームは、天候によるフライトトラブルを想定して試合の2日前までに到着することをアウェイ側に推奨しているとのこと。さらに、厳しい気象条件での運航経験が豊富な地元航空会社Atlantic Airwaysの利用も勧めているという。
実際、今回も同社の航空機3機が木曜日午前中にヴォーアル空港へ着陸していたが、レフは民間チャーター会社の『Comlux』を利用していたため、着陸が不可能だったのだとのこと。
筆者:石井彰(編集部)
画像提供:Getty Images

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