NCT 127が7thアルバム『BLINGY』をリリース。Johnny、Taeyong、Yuta、Jaehyun、Haechanがこの10年を振り返り、なぜ今もグループを最優先にしているのかを語る。


デビューから10年。NCT 127は、大胆な音楽、野心的なコンセプト、そしてメンバーの実力が際立つライブ・パフォーマンスによって、そのレガシーを築き上げてきた。メンバー構成の変化や、それぞれ時期の異なる兵役があるなか、この数年間、Johnny、Taeyong、Yuta、Doyoung、Jaehyun、Jungwoo、Haechanはソロでの音楽活動や個人プロジェクトにも取り組み、それぞれの道を切り拓くことで得られる喜びと、そこに伴う難しさの両方を経験してきた。それでも一人ひとりが成長を続ける一方、NCT 127として大きな節目を迎える今年、メンバーたちはチームの大切さ、そして自分たちがともに築いてきたものへの感謝を改めて強調している。

そして今、7thスタジオ・アルバム『BLINGY』を携えて帰ってくるNCT 127は、自分たちのレガシーを次の章へとつなげようとしている。カムバックにあたり、彼らはシグネチャーカラーである「ネオ」グリーンの「Did You Miss Us?」ビルボードを世界各地の主要都市に掲出。さらにポップアップ・ショップ、10周年を記念した特設サイト、来月ソウルで幕を開ける新たなツアーなど、大規模なアルバム・プロモーションを展開している。

Rolling Stoneのインタビューで、Johnny、Taeyong、Yuta、Jaehyun、Haechanは、この10年間で変わったこと、そして変わらなかったことを振り返った。ライブの実力を評価されることが今なお彼らの誇りである理由、さらに兵役中のDoyoungとJungwooが、離れた場所からどのようにグループを応援し続けているのかについても語っている。

10年で変わったこと、変わらないこと

―今年、NCT 127は10周年という大きな節目を迎えます。振り返ってみて、特に印象に残っている出来事はありますか?

Haechan:今LAにいるからかもしれないですけど、最初の北米ツアーを思い出します。1カ月間、ツアーバスで各地を回ったんですが、当時は本当に大変だなと思っていました。
でも今振り返ってみると、あの頃には特別な思い出が本当にたくさんあります。

Yuta:僕はCeleb Fiveの曲をカバーしたときですね。それが一番印象に残っています。マネージャーさんから「これをやれば成功する」って言われたので、じゃあやってみようということになって。みんなでこうやって腕を一緒に回すはずだったんですけど[実演する]、Johnnyだけうまくできなかったんですよ(笑)。

Jaehyun:僕はミッキーマウスの誕生日パーティーでパフォーマンスしたときですね。ミッキーマウスと一緒に「Regular」を踊ったんです。今アメリカにいるからかもしれないですけど、それを思い出します。

Johnny:僕もHaechanと似ていて、最初のツアーですね。アメリカだけじゃなく日本も含めて、たくさんの都市を訪れることができて、いろいろなことを学びました。2日前にファンサイン会をやったんですけど、そこでファンの方から「フェニックスにも来てください」って言われて。でも、僕たちもう行ったことがあるんですよ!(笑)

Taeyong:その方は、僕たちがまだ行ったことがないと思っていたんですか?

Johnny:そうなんです。
僕たちは活動初期から何度もアメリカに来ていて、本当にいろいろな街を訪れているんですよね。それで、また行けたらいいなと思いました。サンディエゴにも行ったことがありますし……。

Taeyong:本当にいろいろな都市を回りましたよね。僕はマイアミビーチを思い出します。すごく暑くて、みんなレモネードを持っていて……。ツアー中のちょっとした空き時間に過ごした瞬間が、僕にとっては特に大切な思い出になっています……。それから、ファンのみなさんがどれだけ熱心に僕たちを応援してくれているかということも、よく覚えています。

―10年前のNCT 127と今のNCT 127で、一番大きく変わったところは何だと思いますか?

Jaehyun:変わったところで言うと……昔の僕たちって、本当に面白くなかったんですよ。僕たちのコンテンツを見たファンの方から「No fun CT」って呼ばれていて(笑)。今は前より面白くなったと思います。

―そこは何が変わったんだと思いますか?

Jaehyun:年齢と経験だと思います。
カメラの前にいることにも、より慣れましたし。

Johnny:カメラの前でずいぶんリラックスして、自然に振る舞えるようになったと思います。今は以前よりも素の自分たちを見せられるようになりましたし、年月を重ねるなかで、それぞれの個性を表現することにもだんだん慣れてきました。

―逆に、この10年間ずっと変わらないと思うところは?

Yuta:今こうして2年ぶりにNCT 127の新しい音楽のために集まっているので、久しぶりではあるんですけど、たとえば楽屋でみんなが集まって普通に話していると、デビューした頃から実はそんなに変わっていないんだなって思います。いい意味で。

―この10年間で、一番成長したと思うメンバーは誰ですか?

Yuta:みんな成長したと思います。それは当然ですよね。これまでいろいろな経験をしてきたので。

Johnny:内面的な成長という意味なら、Yutaの言う通りだと思います。でも、昔の映像をたまたま見かけたときに、一番「変わったな」と驚くのはHaechanですね。

Haechan:(笑)本当ですか?

Johnny:たまにフィードに流れてくるんですよ。NCT DREAMで活動を始めたばかりの頃のHaechanとか、僕たちがデビューした頃の映像とか。
今は本当に大人になりましたよね。10年前の映像を見ると、すごく驚きます。

Haechan:もちろんそうだと思います。僕はまだかなり成長している途中でデビューしたので、ほかのメンバーと比べると、変化が目に見えてわかりやすいのかもしれません。でも僕たちは毎日顔を合わせているので、一緒にいるとなかなか気づかないんですよね。ふとした瞬間に、「もう10年経ったんだな」って実感することがあります。

―NCT 127が残してきたレガシーとは、どんなものだと思いますか?

Taeyong:パフォーマンスという面では、僕たちの単独コンサートだけでなく、ほかのアーティストと一緒に出演するステージや年末の授賞式などで、ライブ・パフォーマンスを褒めてもらえることが一番うれしいです。そういう声を聞いて、それが話題になったり注目を集めたりするのを見ると、準備や練習を重ねてきた甲斐があったなと思います。これからもファンのみなさんからいい反応をもらい続けたいですし、ライブ・パフォーマンスが素晴らしいグループとして知られていきたいです。

まさにその点で、KCONでのステージも素晴らしかったです。NCT 127はこれまで、さまざまなジャンルやコンセプト、スタイルに挑戦してきました。これまでのキャリアの中で、特に好きなアルバムやテーマはありますか? 個人的には「Walk」が大好きでした。


Taeyong:ああ、ありがとうございます。あれは本当に頑張りました。僕が一番好きなのは、今の『BLINGY』の時期ですね。

Haechan:僕は……ヤドクガエルのイメージですかね……?[※NCT 127のデビューEPと最新アルバムには、ソウルの地図をもとにした迷彩柄が使われており、その配色がヤドクガエルを思わせるという共通したアートワークが採用されている]。アルバムのジャケットから衣装まで、NCT 127のトレードマークになったと思います。

Johnny:間違いないですね。あれが僕たちの始まりでした。

Yuta:僕は今ですね。『BLINGY』。僕は激しくて大胆なものが好きなんです。それに今の僕たちには、もう純粋とか無垢っていう感じのメンバーはいないので(笑)。今の僕たちだからこそできるコンセプトだと思います。


Haechan:僕は純粋ですよ。

Yuta:そうですね。グループの中では一番ピュアです。

Johnny:そこが問題なんですよ(笑)。僕は『2 Baddies』ですね! さっきTaeyongが話していたことにもつながるんですけど、あの時期はライブ・パフォーマンスの力を本当に鍛えました。ファンのみなさんもそのことを以前より話してくれるようになって、僕たちにとっても、ファンにとってもターニングポイントだったと思います。

―では今後、NCT 127としてほかにどんな目標や夢がありますか?

Johnny:僕は、もっと大勢の観客の前でパフォーマンスしたいですね……。今だと、動員の記録ってどれくらいなんでしょう? ものすごく大きな夢を言いたいわけではないんですけど、まだ僕たちが成し遂げていないことをやりたいです。もっとたくさんの人に来てもらって、もっと大きな会場でやる。自分たちで新しい記録を作って、その記録をまた自分たちで更新していきたいです。

『BLINGY』と現在形のNCT 127

―『BLINGY』について伺います。制作の裏側で何か面白いエピソードはありますか?

Jaehyun:面白い話に入るのかわからないですけど、今回は5人で作り上げたアルバムですし、NCT 127としては2年ぶりのアルバムだったので、ファンのみなさんが何を喜んでくれるのか、今の僕たちを一番よく表現できる音楽は何なのかを考えました。5人でうまく見せられるパフォーマンスを作りたいと思って、振付にもかなり力を入れました。練習するたびにものすごく汗をかいて、「これで本当に大丈夫かな?」って思うくらいで(笑)。振付は本当に難しいですし、体力もかなり必要なんです。でも「BLINGY」と「Piñata」の両方で、いいパフォーマンスを作り上げられたことがうれしいです。

Yuta:正直に言うと、今の時点で「BLINGY」を最初から最後まで通して踊ったのは、まだ2回だけなんです。ずっとパートごとに分けて練習してきたので。

Johnny:それくらい難しいんです。

―ジェット機をテーマにしたコンセプト写真と映像は、オンラインでもかなり好評でした。撮影はいかがでしたか?

Johnny:みなさんが見ている写真は完成した状態ですけど、僕たちが実際に撮影していたときは、小さな座席みたいなものが置いてあって、「ここに座って、ジェット機に乗っているつもりでやってください」と言われたんです。全部グリーンバックでした。最初はちょっと不思議な感じでしたし、小道具もおもちゃみたいに見えたんですけど、完成したものが本当にすごくよくできていて。僕たちも驚きました。

―つい最近公開された「Piñata」の映像も非常に好評で、特に楽曲のロックな雰囲気もあってYutaへの反響が大きいですね。ファンの反応はチェックしていますか?

Yuta:ちょうど僕たちもその話をしていたところです。公開前にマネージャーさんから「すごくいい仕上がりになったよ」と言われていたんですけど、実際に公開されてから、僕たちもみんな同じことを思いました。ファンのみなさんも同じように感じてくれているのを見るとうれしいです。

Johnny:Yutaのことを挙げている人がすごく多いですけど、僕自身も「もしこのグループにYutaがいなかったら、こういう曲をちゃんと成立させられただろうか?」って考えたんです。

Jaehyun:この曲が特別だと思う理由、そして今のところすごくいい反応をもらえている理由のひとつは、フックに僕たち全員の声が入っていることだと思います。一人だけが歌っているんじゃなくて、全員のボーカルが重なっているので、よりエネルギーが生まれているんです。そこにみなさんも反応してくれているんじゃないかなと思います。

―「I Mean, Its About Time」ではJohnnyとTaeyongが作詞に参加しています。特に気に入っているフレーズはありますか?

Jaehyun:[Johnnyを見る]覚えてないんですよね?(笑)。Johnnyが書いた歌詞の中に、本にたとえたフレーズがあって……。

Johnny:〈何度も読み返す本のように(Like a book you read again)〉。

Jaehyun:僕たちのチームを表す言葉として、〈何度も読み返す本のように〉というフレーズが使われているのが印象に残りました。自分のパートをレコーディングしているときに、「確かに僕たちのチームって、そういうふうにも考えられるんだな」と思ったんです。

Johnny:同じ本でも、10年経ってからもう一度読むことができますよね。同じ本なのに、物語の響き方はまったく違って感じられることがある、という意味です。

Taeyong:僕の場合は、ファンのみなさんに〈僕は変わった?(Have I changed?)〉と問いかけているような歌詞があります。この10年間、僕たちを見てきてくださった方たちからすれば、僕たちが変わったと感じる部分もあると思いますし、そのことを少し残念に思ったり、寂しく感じたりする人もきっとたくさんいると思うんです。〈僕は変わった?/それってそんなに悪いこと?(Have I changed/Is that so bad?)〉。ファンのみなさんがこの歌詞をどう受け取るのか、すごく気になっています。

―今回のアルバムでは、DoyoungとJungwooも「127 Million Miles」に参加しています。2人は『BLINGY』のほかの曲も聴いているのでしょうか? また、これまで公開されたクリエイティブに何か反応はありましたか?

Jaehyun:僕たちにはグループチャットがあって、今回のリリースを準備している間も、練習動画や振付動画みたいなコンテンツが確認用に送られてくるんです。Jungwooがそれを全部見ていて、自分が気に入ったところや、「ここはかっこいいな」と思ったところを一つひとつチェックしてくれているのに気づきました。

Yuta:Doyoungも休みの日に練習室へ来て、僕たちに食べ物を買ってきてくれたりします。ちゃんと頑張っているか、元気にやっているか様子を見に来て、そのまま一緒に過ごしたりしていますね。

離れてわかった、チームでいることの意味

―ここ数年は、何人かのメンバーがソロ音楽やさまざまな個人活動にも取り組んできました。ソロ活動を経験したあと、改めてグループで一緒に活動するのはどんな感覚ですか? NCT 127として一緒に活動することの何が一番好きですか?

Taeyong:本当に大好きです。ソロ活動をしているときにも思っていたんですけど、やっぱりチームと一緒にいるときのほうが自分らしくいられると感じますし、チームとしてパフォーマンスするほうが精神的にも気持ちが楽なんです。早くみんなのところに戻りたいと思っていました。練習は大変ですけど、それだけの価値がありますし、最近ファンのみなさんの反応を見ていると、こうして僕たちがパフォーマンスできることがどれだけありがたいことなのか、すごく考えるようになりました。

Haechan:ソロ活動をしている中ですごく感じたのは、もちろん自分自身の考えや意見を込めた音楽を追求して、それをパフォーマンスできるのはうれしいことなんですけど、感覚としては少しの間、旅に出ていたような感じだったということです。一人でいることがいつも心地いいわけではないですし、不安を感じる瞬間も確かにありました。それで、早くグループの活動に戻りたいと自分がどれだけ思っていたのかに気づきました。

Johnny:僕の場合、この期間もかなり頻繁にファンのみなさんと会う機会がありました……。YouTubeだったり、外でいろいろ活動したりする中で。もしかすると、ファンのみなさんが僕たちに会いたがっていて、僕たちを待ってくれているということを、一番直接的に感じられたメンバーは僕だったかもしれません。だから、そういうファンのみなさんの思いを受け取った状態で今回のアルバムに向き合おうと思いましたし、待っていてくださった方たちにきちんと感謝を伝えたいです。

―最後の質問です。JohnnyとJaehyunは最近、映画『オデュッセイア』のプロモーションでソウルを訪れたマット・デイモンとシャーリーズ・セロンにインタビューしていましたね。いかがでしたか?

Jaehyun:本当に一生懸命準備しました。準備のために映画も観たんですけど、すごく楽しめました。作品をあれだけ気に入ったあとで、IMAXカメラをどう使ったのかといった撮影の裏話を本人たちから直接聞けたので、作品がさらに深く心に響きました。インタビューのあとも、「もう一回観たいね」って話していたんです。本当に大好きな作品です。

Taeyong:本当にうらやましかったです。

Johnny:僕たちはプロのインタビュアーではないですし、向こうもそのことをわかっていて、僕たちが普段何をしている人たちなのかも知ってくださっていました。だから、僕たちがうまくできなかったり、緊張していたりしても、それを微笑ましく受け止めてくれたというか、すごく居心地のいい空気を作ってくださったんです。そのことには本当に感謝しています。

Yuta:僕はまだ映画を観ていないんですけど、2人のインタビューは見ました。

Haechan:僕もIMAXで本当に観たいんですけど、アメリカに来る日まで、チケットがほとんど売り切れていたんですよね。前から3列目で観たんですが、首が痛くなりました。なので、前のほうの席はおすすめしません。

Haechan:(笑)ああ、じゃあ後ろの席を取らないとですね。

Johnny:前のほうで観た人が撮った写真を見たんですけど、画面がかなり歪んで見えるんですよね(笑)。

From Rolling Stone US.
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