フルタ製菓、ロングセラーが相次ぎ節目の年 「ご愛顧へのお礼と次の時代への継続を」 古田社長が意欲
古田盛彦社長
 フルタ製菓は今期(3月期)、ロングセラーブランドが相次ぎ周年の節目を迎えることを受けて「重ねたおいしさを力に。次の時代へ。」を67期のテーマに掲げ、変化の激しい市場環境の中で「スピード」「適応力」「特徴(独自性)」をキーワードに事業活動を継続する。


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古田盛彦社長 6月4日、取材に応じた古田盛彦社長は「今年は『セコイヤチョコレート』50周年、『アイデアルチョコ』60周年、『どでかばーチョコ』40周年、『柿の種チョコ』15周年を迎える。有難いことにロングセラーブランドが多く、今期のテーマには、これまで支え続けてくださったお客様へのお礼と、次の時代に継続していかなければいけないという思いを込めた」と説明する。

 「セコイヤチョコレート」は50周年を記念して、ウエハース入りの「復刻版セコイヤチョコレート」を9月に新発売することでブランドの活性化を図る。

 「アイデアルチョコ」と「柿の種チョコ」の周年施策は検討中。「どでかばーチョコ」は、よりきめ細かいパフを導入してサクサク感を強化するリニューアルを予定している。

 今期の目玉新商品としては、「復刻版セコイヤチョコレート」に加えて、10月に発売開始予定の「生クリームチョコクッキー」(6枚入)を挙げる。

 「チョコエッグ」の販売好調から、推し活ニーズへの対応も強化していく。4月には人気キャラクターをコレクションできる菓子シリーズ「バズコレ」から、SNSで話題のmojojojo(モジョジョジョ)を起用した玩菓「バズコレ(mojojojo)」を発売開始した。今後はmojojojoを起用した「ふわふわ缶チャーム」の発売も予定している。

 「推しの消費行動に注目しており、『チョコエッグ』の景品で展開しているように立体にして映えるキャラクターに加えて、平面で映えるキャラクターにも対応していく」との考えを明らかにする。

 「チョコエッグ」は前期、新シリーズ「チョコエッグプラス」を立ち上げて拡充した。

 「チョコエッグ」内の棲み分けについて「『チョコエッグ』では年齢性別問わず幅広い方にできるだけ認知していただけるキャラクターを選定しているのに対し、『チョコエッグプラス』はYouTuberやVTuberのファンが支持するキャラクターを選定している。
『チョコエッグキッズ』は小学生向けで学習の要素も盛り込まれている」と説明する。

 多岐にわたる商品展開を支えるべく、生産体制も強化。本社工場(大阪府大阪市)、美原工場(大阪府堺市)、平尾工場(同)に10億円を超える設備投資を追加で実施した。

 これにより本社工場では「どでかばーチョコ」を刷新し、美原工場ではチョコレート菓子の製造ラインを整備し「生クリームチョコクッキー」を製造する。

 グループ会社の杉本屋製菓にはチューブ羊羹の包装機を新たに導入。スティックタイプの一口サイズ羊羹「塩ようかん」を販路限定発売し、秋口をめどに販路を拡大する。

 「羊羹は油分がなくトレーニングやカバンに入れてちょっとしたときの栄養補給に適している。携帯しやすくしたことで、いろいろな用途に使っていただける。販売面ではレジ横にも置いていただきやすく展開率が非常に大きい」と期待を寄せる。

 緊迫化する中東情勢で懸念される包材・塗料不足については「サプライヤーさまのお話をうかがうと、価格は別として、中東情勢の着地が見通せないため緊張感を持ちながらやっていく」と気を引き締める。

 インフレ経済が進む中で、ブランド力がより求められると予想する。

「インフレになり環境は厳しいが、強い商品は割と支持いただける。
新商品、強いブランドに集中していくことが大事」とみている。

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