一正蒲鉾 第3次中期経営計画 水産練製品を「魚肉たんぱく食品」に “第3のたんぱく質”として情報発信
戦略発表会で左から鈴木かさね氏、ジョーさん。氏、和田祐樹常務執行役員
 一正蒲鉾は8月19日、「第3のたんぱく質・魚肉たんぱく」戦略発表会を開催。この中で和田祐樹常務執行役員は、中期経営計画の方針とともに、「魚肉練製品」を、鶏・豆に次ぐ「第3のたんぱく質=魚肉たんぱく」と再定義するなど新たな方針を発表。
続いて鈴木かさねマーケティング戦略部マーケティング・コミュニケーション課課長が去る6月に行った「たんぱく質調査」の結果を発表。最後に料理研究家のジョーさん。氏と鈴木課長がトークセッションを行った。

 同社は8月7日に2026年から30年までの5年間の第3次中期経営計画発表。ここでは魚肉たんぱくの価値を広げながら新しいたんぱく質文化を創造する意思を込めて、「魚肉たんぱくを、くらしの“あたりまえ”に」をビジョンに掲げ、魚肉たんぱくを従来の練製品の枠を超えた「未来の食を支えるたんぱく源」として再定義した。「これまでの水産練製品を否定はしないが、魚肉たんぱくの食べられる場面や役割を広げ、日常の様々な場面で自然に選ばれる食品、毎日の食事に溶け込む常備食・即食・補助食による日常食として発展させたい」考えだ。

 2014年のたんぱく補給食品市場は約847億円だったが、24年には2,763億円となり、過去10年間で3倍超の市場規模に拡大。しかもプロテインだけではなく、飲料やヨーグルト、プロテインバーなど様々な食品がある。4しかもアスリートだけではなく、幅広い生活者が意識する栄養素に変わってきたと指摘。しかし「実際のたんぱく質摂取量は減少。摂ったほうがいいが毎日続けるのは難しいという実態がある。そこで当社では無理に摂取を求めず、生活の中で無理なく摂取してもらうことが重要と判断。
まったく新しい食品を一から作るのではなく、身近な食品の価値を生活に合わせて再度捉えなおす。これが魚肉たんぱくという考え方」と語っている。

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戦略発表会で左から鈴木かさね氏、ジョーさん。氏、和田祐樹常務執行役員

 「そこで畜肉、植物性に変わるもうひとつの身近なたんぱく質の選択肢として魚肉たんぱくをもっと知ってほしい。その意味を込めて“第3のたんぱく質”として情報発信。3つ価値に分け、おいしくて手軽だから食べてみたら結果としてたんぱく質も摂れているというように無理のない食生活を提案する」。「おでんだから食べる、お正月だから食べるなど、従来の食べ方も大切にしながら、朝から食べる、時間の合間に食べる、小腹がすいたから食べる、おいしいから食べる、そんな存在に広げたい」方針だ。

 そのため従来の練製品のイメージを一新し、6つの方向性の示したうえで、「魚肉たんぱく+ONE」商品の拡充やスープとの組み合わせなど訴求。しかも冷蔵、冷凍、常温商品を拡充し、業務用・家庭用分野のほか教育、医療介護までビジネス領域を広げる方針だ。

一正蒲鉾 第3次中期経営計画 水産練製品を「魚肉たんぱく食品」に “第3のたんぱく質”として情報発信
一正蒲鉾の豊富な品揃え
一正蒲鉾の豊富な品揃え

(和田氏のプロフィール)2016年東京支店入社、21年経営企画部、23年経営企画部次長、24年マーケティング戦略部長、25年常務執行役員食品事業統括本部長兼マーケティング戦略部長、25年9月取締役常務執行役員食品事業統括本部長兼マーケティング戦略部長現任。

たんぱく質調査
健康意識層の7割「たんぱく質」重視
約半数が”たんぱく質摂取疲れ”を実感


 一正蒲鉾は、去る6月に全国の20~60代の男女を対象にインターネットで「たんぱく質に関する調査」を実施。その結果、健康意識層の約7割が「たんぱく質」を重視する栄養素として挙げる一方、たんぱく質を意識して摂取している人の約5割、特に20代では約7割が日々の摂取に“飽き”や“疲れ”を感じている実態がわかった。
さらにたんぱく質を取り入れるとしたら「サラダのトッピングとして(43.6%)」「夕食のメインおかずにプラスして(39.7%)」など、いつもの食事に“プラスワン”する形での摂取に高いニーズがあることも明らかになった。

 調査結果のポイントは「健康意識層の約7割が重視する栄養素はたんぱく質。摂取源は大豆、卵、鶏肉などが上位」「たんぱく質摂取の目的は“筋トレ”だけじゃなく、健康維持・栄養バランス・疲労回復など幅広い理由で摂取」「たんぱく質を意識して摂取する人の約半数が“摂取疲れ”を実感。20代が最多で若年層ほど顕著」「食材選びの決め手TOP3はコスパ、美味しさ、たんぱく質含有量」「練り製品を週1回以上食べる人は約半数。一方でたんぱく質が豊富なイメージはわずか2割」「練り製品を取り入れるならサラダにプラス、夕食にプラスが上位。“プラスワン”ニーズが明らかになった」。

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