呂布カルマがバンド結成に感無量「一回の遊びのつもりが方向転換...の画像はこちら >>

『週刊プレイボーイ』でコラム「呂布カルマのフリースタイル人生論」を連載している呂布カルマ

ラッパーとしてはもとより、グラビアディガー、テレビのコメンテーターなど、多岐にわたって異彩を放っている呂布(りょふ)カルマ。『週刊プレイボーイ』の連載コラム「呂布カルマのフリースタイル人生論」では『バンド』について語った。

*  *  *

★今週のひと言「豊かな時間が過ごせる、総勢24人のバンドを結成!」

俺はソロMCだ。過去にはユニットも組んだし、現在も「JET CITY PEOPLE」というクルーもやっているが、結局俺はひとりでラップをしている。

ヒップホップには大勢でのマイクリレーや、誰が歌ってんだかわかんないぐらいステージの上に人がいたり、とにかく徒党を組んでるイメージがある。

実際、集団だと強い。だけど、人数が増えれば当然、それだけ面倒事も増えるのだ。足並みをそろえて目線を合わせ、志をひとつにする必要がある。俺にとってそれらすべては面倒くさく、結局ひとりでやるのが最も手っ取り早いのだ。

そんな俺が今、バンドを組んでいる。それが「BYMP BAND(ビーワイエムピー バンド)」だ。それもラッパーにシンガー、楽器隊にエンジニア、メカニック、裏方合わせて総勢24人からなる超大型バンドだ。

ある日突然、地元・名古屋のレジェンドラッパーである先輩のM.O.S.A.D.の"E"qual(イコール)さんから遊びでバンドセッション的なのを一曲やろうと電話で誘われたのがキッカケだった。

もともと学生時代から大ファンだった先輩だ。

俺自身、名古屋で20年もラップをやっていると、近年ではちょこちょこ現場や楽曲でご一緒する機会はあるのだが、本人から直電があるといまだに背筋が伸びるような対象だ。

一も二もなく快諾。そして初顔合わせでその全貌を知った。全国各地からイコールさんを慕うメンバーが24人。活動拠点も、年齢も、ジャンルもバラバラ、半分以上初めましてで顔と名前も一致しないような状況だった。

そんな状態のメンバーを脅威のリーダーシップでまとめるボス、イコール。一回の遊びのつもりが、まとまった作品を作ろう、ということに方向転換するのは一瞬だった。

てか、普通は無理なんだよ、この人数を集めて、割り振って作品に落とし込んでって。繰り返すけどイコールさんのリーダーシップが異常なのだ。

さらにこれだけ人数がいれば、それぞれデザインができたり、映像ができたり、グッズが作れたり、何かしらのスキルを持ってるメンバーがいて、俺のLINEではBYMP BANDのトークルームだけが常に活発に動いている状況だ。

俺はというと、ラップ専業。割り振られた箇所にラップを乗せるだけでバンドやってますなんて言っていいのかって感じだが、相乗りさせてもらってる。

バックボーンや活動しているフィールドもバラバラのメンバーそれぞれが、ある程度のキャリアを積んだ状態で一気に出会い、これまで交わらなかった人生同士がおのおの距離を縮め混ざり合っていく感じもこれまでに経験したことがなかったから、最高にワクワクしている。

そうして、あれよあれよという間にアルバムが完成し、その全曲にMVがつき、7月5日には名古屋のライブハウスで初ワンマンライブを大盛況で終えることができた。

呂布カルマとしてはワンマンライブをやる気もないし興味もないのだが、メンバーみんなでやるワンマンは楽しい。何をやるにしても毎回大人の遠足のような感覚だ。イコール先生の引率の下だからこそ可能になっている。

そして現在、ひと区切りとなったアルバムリリースとワンマンから一瞬のインターバルを挟むことなく、当然のように第2章が転がり出している。

キャリア的にも自分たちの活動が一段落した中年~初老のメンバーたちが大勢集まって時代に媚(こ)びずに音楽で遊んでいる。こんな豊かなことはないよ。俺はもうしばらくここで遊ばせてもらうつもりだ。

撮影/田中智久

編集部おすすめ