FIFAワールドカップ2026・準々決勝でイングランド代表に敗れたノルウェー代表のGKエルヤン・ニーラン(無所属)に対して、主将MFマルティン・ウーデゴーア(アーセナル/イングランド)のほか、母国メディアの解説者らが賛辞を送っている。

 北中米W杯が28年ぶりの本大会となった、ノルウェー代表のゴールマウスを守ったのが、エルヤン・ニーランだ。
2025-26シーズンは所属クラブのセビージャ(先月30日を以て契約満了)で正GKの座を奪われるなど苦悩した守護神は、大幅なターンオーバーを敢行したグループI最終節フランス戦を除き、5試合にスタメン出場すると、ラウンド16のブラジル戦ではPKストップを筆頭にスーパーセーブを連発。「こうしてご褒美がもらえるなんてね。本当に最高だ」と語ったように、ノルウェー代表を史上初の8強に導いた“英雄”として、崇められている。

 一方で11日、準々決勝でイングランド代表と対戦したノルウェー代表は、1-1で突入した延長戦の前半3分に失点。ニーランにとっては、ミドルシュートを正面に弾いたところを詰められた形となり、とても悔やまれるミスに。そしてこれが決勝点となって1-2で敗退が決まった後、ピッチ上で涙を流していた。

 そんななかで、ノルウェーメディア『TV2』で解説を務めたオイヴィンド・アルサカー氏は、「涙を拭いて。キミは永遠のヒーローだ。ブラジル戦で見せてくれたプレーは素晴らしかった」と打ちひしがれるニーランに励ましの言葉をかけると、ペッター・ヴェランド氏も「我々は、キミの味方だ」と口にしつつ、「ニーランがブラジル戦でPKを止めてくれなければ、我々はここで試合をできていなかっただろう。残酷なことに、歴史とはこのような繰り返しであり、こういう物語が生まれてきた。ある試合では英雄となり、またある試合では不運に見舞われるということがね」と嘆賞した。

 また、チームのキャプテンを務めるマルティン・ウーデゴーアも、「彼は僕らを救ってくれたし、大会を通して素晴らしい活躍だった。
準々決勝に進めたのは彼のおかげだから、自分を誇りに思うべきだよ。勝敗はチームとして決まるもので、彼はこのことを忘れていい」と慰めた上で、「彼は今日、きっとがっかりするだろう。それは当然だ。僕たち全員がそうなのだからね。だけど、彼はこの大会で本当に素晴らしい活躍を見せてくれた。ブラジル戦は、ノルウェーのゴールキーパーが成し遂げたなかで最高の試合のひとつだったと思う。誇りに思って欲しいし、もう少し時間が経てば、彼自身もそう気づくはず」と改めて史上初の8強入りという成績は、ニーランなしにはなし得なかったと述べている。

 なお、ニーランは「とても重い気持ちだ。すごく悔しいし、悲しい。つらいよ」としつつも、「みんなからたくさんの温かい励ましをもらった。今はつらいけど、本当に感謝している」とコメントしている。


【涙】家族と感動を分かち合うニーラン



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