―[絶対夢中★ゲーム&アプリ週報]―

2026年もインディーゲームは盛況

 2023年は『スイカゲーム』、2024年は『8番出口』、2025年は『都市伝説解体センター』と、毎年のように大ブレイクするタイトルが現れるインディーゲーム。集英社ゲームズや講談社ゲームラボ、PARCO GAMESなど新しい顔ぶれも参戦し、盛り上がりを見せています。

 インディーゲームは、ゲーム実況動画から火がつくケースが多く、宣伝費をかけずとも個性的なアイデアやインパクトがあれば、あっという間にヒットする可能性を秘めています。
それでは、今勢いのある最新のインディーゲーム4本をチェックしていきましょう。

個人制作なのに1500万本超えのかくれんぼゲーム

●6月10日配信開始
めっちゃカメレオン
Steam/Lemorion_1224

配信1ヶ月で1500万本突破の「かくれんぼゲーム」や「世界最...の画像はこちら >>
 配信からわずか1ヶ月弱で売上1500万本を突破し、今年の覇権作という声も挙がっている新感覚かくれんぼゲーム。鬼チームと隠れチームに分かれるオンラインマルチ対戦で、隠れる側は白い人型のアバターにペインティングをして背景に紛れます。

 壁そっくりに体を塗るもよし、思い切ってオブジェになりきるもよし。ペインティングの腕だけでなく、隠れ方のアイデアも試されます。日本の個人開発者レモリオンさんと、はがねいろさんによる制作ゲームですが、海外でもバズっていて、SNSには英語、中国語、韓国語、スペイン語、トルコ語……と各国語の投稿が溢れています。ゲームに参加しなくても実況動画を見ているだけでも楽しいというのが今の時代と相性抜群です。

ゲームボーイカラーをリスペクトしたレトロアクション

●5月29日配信開始
Mina the Hollower(ミナ・ザ・ホロワー)
Steam、Switch、Switch 2、PS5、Xbox Series X|S/ヨットクラブゲームズ

配信1ヶ月で1500万本突破の「かくれんぼゲーム」や「世界最後の少女」も。大作を置き去りにする最新インディーゲーム4選
ゲームボーイカラー風の骨太アクション『Mina the Hollower』
 往年のインディーゲームの名作『ショベルナイト』(2014年)を制作した米「ヨットクラブゲームズ」によるアクションアドベンチャー。世界中の主要なゲームレビューを収集するサイト「メタクリティック」では、メタスコアが『バイオハザード レクイエム』や『ぽこ あ ポケモン』を超える高得点(7月15日現在)。海外のゲームファンから、「ゲーム・オブ・ザ・イヤーの有力候補」と目されています。

 ゲームボーイカラーをリスペクトし、古き良きアクションを進化させた、いわゆる“ソウルライク”な高難度死にゲー。見下ろし型の2D『ゼルダ』×『悪魔城ドラキュラ』っぽいテイストは、日本のレトロゲームファンの心もくすぐります。

痛みと救いを照らすノベルアドベンチャー

●5月28日配信開始
シュレディンガーズ・コール
Steam、Switch/集英社ゲームズ

配信1ヶ月で1500万本突破の「かくれんぼゲーム」や「世界最後の少女」も。大作を置き去りにする最新インディーゲーム4選
世界最後の話し相手となった少女の物語『シュレディンガーズ・コール』公式サイト
 昨年『都市伝説解体センター』をヒットに導いた集英社ゲームズが新たに仕掛ける、自己の大切なものを問う思索的タイトル。京都のインディーゲーム開発チーム「アクロバティックチリメンジャコ」による“ビジュアルノベル”で、海外のゲームメディアからも「映画的」「芸術的」と高く評価されています。

 世界滅亡の瞬間に、心残りがある魂たちからの電話を受けることになった記憶喪失の少女が主人公。
相手に寄り添ううちに、少女の過去も少しずつ明かされていく……。絵本のような雰囲気と繊細なBGMも相まって、心が揺さぶられる1本です。

人間や妖怪と過ごす穏やかなカフェ時間

●5月21日配信開始
コーヒートーク トーキョー
Steam、Switch、Switch 2、PS5、Xbox Series X|S/コーラス・ワールドワイド

配信1ヶ月で1500万本突破の「かくれんぼゲーム」や「世界最後の少女」も。大作を置き去りにする最新インディーゲーム4選
深夜カフェで交錯する人情ドラマ『コーヒートーク トーキョー』公式サイト
 インドネシアの開発スタジオ「Toge Productions」による、累計販売本数200万本を突破したノベルアドベンチャー『コーヒートーク』シリーズ。深夜だけ開店するカフェでバリスタとなり、多様な種族の客が抱える悩みを聞きつつドリンクを提供していきます。

 日本のゲームパブリッシャー「コーラス・ワールドワイド」と共同開発した最新作は、東京のカフェが舞台。人間以外にも、起業を検討するのっぺらぼう、部長職を定年退職したカッパ、最愛のパートナーを亡くした雪女といった妖怪も迎えます。クリアに躍起にならず、温かい雰囲気にゆったり浸れるインディーゲーム。1日の終わりに、カフェラテを片手に進めたくなるタイトルです。

<文/卯月 鮎>

―[絶対夢中★ゲーム&アプリ週報]―

【卯月鮎】
ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も
編集部おすすめ