引退の数だけデビューが増える……。そんな“人員の入れ替え”が目まぐるしいセクシー業界だが、コロナ禍以降、復帰女優が目立つ。

 ここ数年は業界を震撼させたレジェンド、長くメーカー専属として活躍していた元売れっ子の出戻りが多く、ファンは毎度うれしい悲鳴を上げることだろう。

 筆者から見ても「え、この方が?」と驚くくらい、知名度の高い演者が続々と再デビューを果たしているのだ。

元売れっ子が再デビューを決断する「さまざまな理由」

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 復帰とはいっても、数本限定の活動から、そのまま長期にわたって活動するケースまで、出戻りの理由や活動内容は本当にさまざま。

 まず戻ってくる理由として、よく聞かれる代表的なものは以下の通り。

・またお金がほしくなった
・本業の夜職+副業女優で稼ぎたい
・やっぱり過去のキラキラが恋しくなった
・親の死別、離婚などで環境が変わった
・事務所から声をかけられて、またやる気になった


 最近は事務所関係者との再会から復帰するケースが増えているものの、本人たっての希望は相変わらず多いらしい。

1本限定と長期復帰の違いは?

 出戻りによくあるキャッチフレーズが「1本限定復帰!」、「3本限定再デビュー」と「〇〇(メーカー名)専属+電撃復帰」。数本限定で復帰し、再び引退する演者も少なくはないが、短期・長期それぞれにさまざまな理由がある。

 ちょろっと戻ってお小遣いを稼ぎ、すぐにやめたい人や、夜職と並行して収入を増やしたい人も多いだろう。過去にそこそこ数字を持っていれば、メーカー専属+数本限定の契約が通りやすいことも関係し、人々に忘れられない程度に何らかの活動を続けたいのなら、短期の復帰も“戦略”の一つなのだ。

 一方で、長期希望でもうまく契約が取れなかった場合や、昔と同じ条件が提示されず、本人が納得できないと、短期で終わることも多い。出戻りとなると年齢やルックス、目新しさの有無によるジャッジが厳しくなるせいで、現役時代より希望金額を下げられたり、契約期間を短くされたりすることも“あるある”。近頃は全体的な女優のレベルが上がったことにより、元レジェンドだからといって査定の基準を大幅に下げるわけにはいかないのだ。

 また、長期希望でなくとも予想外の好条件を提示されたり、「3本限定→売れ行きが良い→オファーが続く→継続していく」なんてパターンもあり、これは嬉しい誤算だろう。注目を浴びると再びやる気が出るもので、そのまま現役時代と変わらぬ動きを見せる女優もいたりする。


事務所から誘われたのに…復帰後の難しさ

 どのセクシー女優プロダクションも出戻りには寛容で、たまに元売れっ子に「最近元気にしてる?」と声をかけるケースもなくはない。反応があれば再会し復帰の話を持ちかけ、再デビューに至る女優も一部では存在するのだ。

 ただ、誘われたからといって“ゼッタイ”の保証はないのが業界の難しいところ。事務所がどんなにイケると思っても確実に読みを外さないとは言えないし、メーカーの受け入れ状況やビデオジャンルのブームは為替レートのように変わるから、タイミングがズレるとあっという間に苦戦を強いられる。

復帰女優の前に立ちはだかる“目新しさ”という高い壁

元セクシー女優が告白する、引退した女優が“続々と再デビューするワケ”…元売れっ子でも直面する厳しい現実
元セクシー女優で現在はフリーライターの「たかなし亜妖」
 元演者となると、ほとんどの人が見た目に気を遣っているため、復帰希望者のルックスが残念で……といったケースは少ない。顔やスタイルで弾かれることがなかったとしても、出戻り組は悲しいかな新人特有の目新しさがない。

 10年以上ぶりの活動再開なら注目されやすいが、数年程度しか空いていないと少し休んでいた程度の扱いであり、珍しさが薄まる。特に1~3年くらいの空白期間は「あ、この子久しぶりに見た!めっちゃ懐かしい!」とはなってくれない。最低でも5年以上は空いていないとユーザーは「あれ、つい最近までいたような?」と妙な既視感を覚えてしまう。

 そしてどんな売れっ子でも、辞めていた期間に誰かが“イス”に座っていれば空きがなくなっていることもあって、復帰は必ずしもうまくいくとは限らない。もう一度全く同じイスに座りに行くのはなかなか困難で、売り方・動き方の試行錯誤を怠るとあっという間に空振りオチを迎えるのだ。

復帰で成功する確率は五分五分…

 業界全体を観察していると、復帰で成功する確率は五分五分。短期復帰では、バコーン!と跳ね上がる可能性は特に低いため、再デビュー組も新人と同じ気分で臨む必要がある。

 でも、「うまくいくかわからない」のが人気商売の面白さとも言える。
長期的な復帰を希望する女優も、復帰を促したプロダクションも、こんな刺激とデンジャラスさに魅力を覚えるからこそ、つい歩みを進めてしまうのではないだろうか。

文/たかなし亜妖

【たかなし亜妖】
元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。
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