◆JERAセ・リーグ 巨人11―5広島(21日・東京ドーム)

 押せ押せムードの二塁上で、浦田が3度目の「おしぼりポーズ」を決めた。9―0の5回1死一、二塁で初球の148キロ直球を左中間へ。

「いい流れでつないでくれたので、それに乗っていけました」。適時二塁打で今季6度目の猛打賞。前日20日の広島戦(東京D)は休養した1番打者が、ガソリン満タンで暴れ回った。

 走攻守でアクセル全開だった。初回1死一、二塁の守備では坂倉が放った三遊間へのライナーをスライディングキャッチ。飛び出していた二塁走者を封殺し、併殺で先発の山崎を救った。3―0の2回1死二塁は中前適時打を放つと、続く吉川の右中間への当たりで際どいクロスプレーを制して一気に生還。リプレー検証も判定は覆らず、自慢の快足がキラリと光った。

 7月は出場16試合で打率3割2分3厘、7盗塁。好調の理由は「けっこう真面目に睡眠です」。開幕前に就寝の1時間前からスマホを封印。ベッドから手の届かない所に置き、8時間の睡眠時間を確保している。

YouTubeをチェックしてから床に就いた昨年と比べ「眠りの質が良くなりました。すっきりします」とデジタルデトックスの効果を実感している。

 5月下旬からマイカー通勤を解禁。運転免許は九産大時代に取得していたものの「東京は車がめちゃくちゃ多くて…。首都高は『マリオカート』の世界みたいです」。グラウンドのスピードスターぶりとは対照的に、左車線で法定速度をきっちり守る超安全運転。東京Dまで1時間あまりの道中はゆったりとハンドルを握り、相手先発との対戦をイメージするのがルーチンだ。「QOL(クオリティー・オブ・ライフ=生活の質)」の向上が、ブレイクの一因となっている。

 初回先頭の初球を中前へ運んだ一打が号砲となり、チームは今季最多タイの16安打、88試合目にして初の2ケタとなる11得点で大勝した。「ものすごくチームの雰囲気も状態もいいので、また明日も勝てるように頑張りたい」。浦田も巨人も、勢いは止まりそうにない。(内田 拓希)

 【村田真一Point】浦田の3安打はいずれもセンターへの打球。

強引にいかず、バットを内から出す素直な打撃だった。タイムリー2本と勝負強さも際立つ。1番打者にとって、一番大事な数字は出塁率。この日も3安打を放った後、7回にしっかり四球を選んだのも素晴らしいと思う。嫌らしい1番打者になれる可能性は十分あるよ。現状、盗塁数は1位のヤクルト・岩田へ1差に迫る24か。盗塁王を目標に、さらに頑張ってほしいね。 (スポーツ報知評論家)

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