卓球 ◇WTTチャンピオンズ横浜 第3日(6日、横浜BUNTAI)

 男子シングルス2回戦が行われ、世界ランク5位の第3シード、張本智和(トヨタ自動車)が、同18位の向鵬(しゃん・ぱん)=中国=をゲームカウント3―0で下し、8強入りを決めた。「想定した通りにいい試合ができたと思います。

(ゲーム)中盤に追いつかれた第2、第3ゲームも動揺せず、思い切ってやる意識で自分のプレーができました」と汗をぬぐった。

 第3ゲームのマッチポイントで、フォアハンドで打ち抜いて勝負を決めると、ホームの会場が大歓声に包まれた。さらに野球のバットを振り抜くようなパフォーマンスも披露し、ファンも大喜びで勝利をたたえた。“バッティングパフォーマンス”は、6日の全国高校野球選手権の開幕戦に勝利した地元の仙台育英に向けたもので「(地元が)近いので、応援しています!」と、甲子園へエールを送った。

 会場の熱気とは対照的に、試合運びは冷静だ。第1ゲーム(G)は序盤から台上で強くはじく技術、フリックを決めて流れをつかむと、3回戦で敗れた7月の米国スマッシュ以降、約1か月強化してきたサーブからの展開でリズムに乗った。中盤に追いつかれ。競り合った第2Gと第3Gはサーブの回転を変え、多彩な技術で翻弄(ほんろう)。「前回も勝っているが、同じプレーをするとは思わなかった。変えてくる中で(想定した展開の)2つともつぶした」と勝因を語った。

 野球好きを公言している張本智だが、地元の仙台育英も応援してきた。須江航監督の「青春って密なので」や「人生最高の夜ふかし」の言葉にはアスリートとして学びを得てきたという。

「勝つことも大事だが、いい人間力をつくってくれる監督さんがいるチームに、ボクが野球をやっていたら、入りたかったな」と熱弁した。

 日本勢初のWTTチャンピオンズ連覇を目指し、8日の準々決勝では、世界ランク10位のA・ルブラン(フランス)と同15位のD・ヨルジッチ(スロベニア)の勝者と戦う。「相手は関係ない。自分のプレーをする準備をしたい」と決意。松島輝空、篠塚大登(東都観光バス)の3人が自国開催で8強入りした。「3人でしっかり盛り上げたい」と張本智。夏の甲子園に負けじと横浜を熱くする。

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