◆新日本プロレス「G1 CLIMAX 36」(8日、横浜武道館)観衆2741(満員)

 新日本プロレスは8日、横浜武道館で「G1 CLIMAX 36」を開催した。

 第8試合の「G1 CLIMAX 36Bブロック公式戦でNEVER無差別級王者のウルフアロンが「H.O.T」成田蓮と対戦した。

 ここまで共に不戦勝を含め3勝3敗のウルフと4勝2敗の成田。今年1・4東京ドームでEVILを破りNEVER王座を奪取したデビュー戦から「H.O.T」と遺恨抗争を展開してきた柔道金メダルは、2月に成田に敗れ、NEVER王者から陥落し6月にリベンジを果たしベルトを奪還した。

 半年間で3度目の一騎打ちは、ウルフの入場時に花道でディック東郷が背後から襲撃。いきなりのハプニングにもウルフは、東郷をフェンスにたたき付け、成田もフェンスへ打ち付けた。

 ゴングが鳴ると横四方から肩固めで成田の右腕をロック。成田も目つぶしで窮地を脱すると、ウルフの左足を鉄柱、イス攻撃と反則の連続で反攻する。場外戦でイスでウルフの左ヒザを強烈に打ち付けると金メダルはもん絶した。

 リング上でも成田はウルフの左膝を徹底的に狙う。ウルフも体落とし、大腰の柔道殺法3連発で逆転した。しかし、成田は場外で今度は右ヒザへの攻めで優位に立つ。リング上でウルフはヒザ攻めにあうも裏投げで反撃。一進一退の熱戦は、成田のフロントネックロックをごぼう抜きでブレーンバスターで投げ捨てた。

 それでも粘る成田はヒザ十字でウルフの左ヒザを追い込む。場外から東郷も顔面をかきむしる援護射撃を敢行。ウルフはパワースラムなどで追い込むも東郷がイスを持って乱入しレフェリーの背中を殴打。レフェリー不在のリングでウルフは成田を投げ捨て、東郷と合体式のダブルクロスで金メダルをたたき付けた。

 ヒザにニードロップを落とし、クロス式ヒザ十字固めを極めるとウルフはマットをたたきタップした。デビュー以来、初のギブアップ負けでウルフは、決勝トーナメント進出が窮地に陥った。一方の成田は勝ち点を10に伸ばし首位タイに躍り出た。

 セコンドについた松本達哉の肩をかりてバックステージに現れたウルフは「まだまだ…1対1では戦えても、1人が2人、2人が3人になった時、まだまだ俺自身の力は…こんなもんだなって感じてしまう瞬間があります」と唇をかみしめた。

 苦渋の表情で「プロレスは、レフェリーが見てなければ、言い方を変えてしまえば、何でもやっていい競技だから、どんなことをされようが勝てるようにそんな力を身につけていけるように精進していきます」と前を見据えた。

 初出場のG1。7・26大田区ではOSKARに柔道時代では経験がなかった失神負け。そして今回、初のギブアップ完敗と試練が続く。

それでも「まだG1クライマックス終わってないんで、残りシングル2戦、今日のことはいったん忘れて終わった後に反省いっぱいできるんで。まずは気持ち切り替えて」と次戦の8・11津大会で前IWGP王者のカラム・ニューマンを破り、決勝トーナメント進出に望みをつなげることを誓った。 

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