◆JERAセ・リーグ 巨人1―5阪神(12日・東京ドーム)

 この2人を止めろ―。巨人が阪神との天王山3連戦で痛恨の2連敗を喫し、ゲーム差が2に開いた。

先発の井上温大投手(25)が初回、4番・佐藤のタイムリーなどで2点を先行されると、3回には森下、佐藤に連続アーチを浴びるなど5回8安打4失点でKO。チームは森下と佐藤にこの2戦で3発ずつを献上。対策を急がねば勝機は見えない。打線もB・ダルベック内野手(31)の20号ソロのみ。13日の第3戦では粘り腰で一矢報いたい。

 また虎に食われた。井上の投じた変化球が次々にスタンドへと消えた。0―2の3回1死。3番・森下、4番・佐藤に2者連続ソロを献上。「1球で仕留められてしまった。接戦に持ち込まないといけない試合で、早めに大量点を取られてしまって…。それが試合を決定付けてしまった」。

今季17登板目で初の1試合2被弾。5回4失点での6敗目に深くうつむいた。

 連敗だけは避けたい真夏の天王山、第2ラウンド。「いつも通り」と言い聞かせて臨むも初回から佐藤の先制打、大山の犠飛で2失点。試合前時点で被打率6割だった2番・中野への4球連続ボールでの四球から崩れた。「どんな形であれ初回は抑えないといけない」と悔やんだ立ち上がり。被安打8、与四死球4と修正しきれず、今季の阪神戦は自身3戦全敗となった。

 同じ左腕・高橋との「ハルト」対決。ゲーム前まで相手が11勝でこちらが10勝。防御率も1・95と1・96。リーグ屈指の争いを繰り広げていた。その注目のマッチアップで高橋は6回1失点。

ストライク先行の攻めの投球、低めの制球技術―。力の差を痛感し、シーズン2度目の投げ合いで再び土をつけられた。

 重くのしかかる連敗になった。第1戦から山崎、井上の先発2本柱を投入した上での完敗。中継ぎ含め森下、佐藤には2日間で計6被弾、今季はそろって6発ずつ献上と圧倒されている。中でも森下は、巨人戦で打点を挙げた8試合のうち7戦が東京D。その全てでチームが敗れている。本拠地で虎に9敗は昨季に続きワーストタイだ。

 最重要課題は中軸2人を止めること。橋上監督代行も最大限に警戒して対策を練っていることは強調しつつ、「結果だけ見るとプラン通りにいっていない。プラン通りできるかできないかの技術的なものもあるでしょうし」と語り、井上に対しては「ちょっと浮足立っている感じは受けた。慎重、慎重では自分が苦しくなる。

経験として生かしてもらえれば」と次戦での奮起に期待した。

 自身2か月ぶりの黒星で井上の連勝は「5」でストップ。本拠地での伝統の一戦に限れば通算6登板0勝4敗と苦しんでいる。猛虎打線を止めなければ優勝はない。「僕がチームの中でも結構打たれてしまっている。何とか改善したい」。リベンジを期し最後は顔を上げた。(堀内 啓太)

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