◆JERAセ・リーグ 巨人1―5阪神(12日・東京ドーム)

 試合が決すると、G党のため息が本拠地・東京Dに響いた。投打ともに振るわず、打線は終わってみればダルベックのソロのみの1得点。

虎党の六甲おろしが鳴り響く中、ベンチ裏に引き揚げた橋上監督代行は「2試合とも一方的な試合展開になってしまったことが、指揮を執る身として非常に申し訳ない。ファンの方を落胆させるのは申し訳ない」と謝罪の意を示した。

 試合前時点でリーグトップ11勝を挙げていた高橋が相手先発だった中、「打撃の状態も良くなってきているのもある」と期待の高卒2年目・石塚をプロ初の5番に据えていた打線。苦戦が続きながら、0―4の6回にダルベックが20号ソロを放ち、球団外国人歴代最多の阪神戦シーズン9発目となった。それでもこの試合唯一の得点とあり「大量得点につながるイニングをチームとしてつくれていないので、そこに関しては歯がゆい思いをしている」と素直に喜べない空砲だった。

 接戦に持ち込めなかった側面はあるが、前日から2試合連続助っ人の一発による1得点のみ。猛虎からこれほどまでに打てる男がいながら、もったいない試合が続く。実際、ダルベックは今季20発中10発がソロ以外だが、阪神戦の9発中5試合がソロ。阪神戦は“孤立”してソロOKの場面も少なくない。この日は泉口の2本の二塁打もあったが、走者を置いて助っ人に回す回数もさらに増やしたい。なおかつ、この日の初回のように勝負を避けられる場面もあるだけに、5番以降の奮起も必要になる。

 6回の攻撃前に円陣で激しくナインを鼓舞したウィーラー打撃コーチも深いため息をついて帰りの駐車場に向かうほどの敗戦だったが、すぐに3戦目は来る。

「切り替えて、もう一回できる範囲の対策を立てながら少しでもこちらの戦いに有利になるようにしていければ」と橋上監督代行は前を向いた。今季同一カード3連敗は1度だけ。2に広がった猛虎とのゲーム差を、何としても1に縮めて3連戦を終える。(田中 哲)

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