俳優の石坂浩二が19日、所属事務所を通じてコメントを寄せ、老衰のため7日に死去した女優の岸惠子さん(享年93)を追悼した。

 岸さんとは市川崑監督の映画「悪魔の手毬唄」(1977年)などで共演した。

「市川監督の演出には、言葉ではすべて説明されないところがあり、指示も簡潔でした。その奥にあるものを、こちらが汲み取らなければならない。岸さんは、そんな市川監督の心をよく分かっていらした」と撮影当時を振り返った。

 「監督が何を考え、何を求めているのか、私には汲み取りきれない部分を、岸さんが言葉にして説明してくださったことがありました」と回想。「それは岸さん自身の知性や感性があってこそだったのだと思います。私にとっては本当に教わることの多い方でした」と感謝した。

 この日、訃報を受け、「しばらくお会いしておりませんでしたが、岸さんの美しさと、聡明で凛とした佇(たたず)まいは、今も鮮明に記憶に残っています。心よりご冥福をお祈りいたします」と別れを惜しんだ。

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