陸上女子で愛知・名古屋アジア大会代表の田中希実(豊田自動織機)が27日、愛知・刈谷市内で練習を公開した。25日に欧州遠征から帰国したばかりだが、感触を確かめるように約2時間汗を流した。

 7月18日の世界最高峰のレース、ダイヤモンドリーグ(DL)ロンドン大会女子3000メートル(14着)で、8分32秒29の日本新記録を出し、同23日のDLシレジア大会の女子5000メートルで今季の日本最高となる14分58秒35(14着)をマーク。7月にイタリアで行った高地合宿などの成果も含め、状態は上昇カーブを描いている。田中は「自分の中で過去最高の仕上がり。メキメキと実力をつけている」と自信を見せた。

 一方で、世界を転戦する中でその差を実感し、危機感も抱いている。「他の人のレースに乗っかればタイムを出させてもらえる状況ではもうない。自分の中で実力が上がっても世界と比べたら順位は取れない実力という、すごく微妙な立ち位置にいると感じた。これから、どこに自分が重きを置いて、どう自分の力を表現していくかっていうのはすごく問われていくんじゃないかな」と気を引き締める。

 32年ぶりに日本で開催される愛知・名古屋アジア大会では、1500メートル、5000メートル、10000メートルの3種目に出場する。「私はそのときの気持ちの持ちようが走りに現れやすい方かなと思う。対相手というよりは対自分。自分の弱さと戦っていくということが一番、結果的にはライバル選手との駆け引きにつながっていくのかなと思う」と自分自身と対峙(たいじ)した先にメダルがあると信じて戦い抜く。

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