◆北海道マラソン(30日、大通西4丁目・札幌駅前通発着=42・195キロ)

 午前8時30分にスタート。夏マラソンの北海道では男子は2時間12分以内の日本人3位以内、女子は2時間32分以内の日本人3位以内の選手がMGC(28年ロス五輪マラソン日本代表選考会、27年10月3日、名古屋)の出場権を獲得する。

学生3大駅伝の出走経験はないものの、今年3月の静岡マラソン優勝の実績を持つ青学大の村上直弥(4年)は「MGCの出場権を取って、箱根駅伝の出場を狙います!」と力強く抱負を明かした。

 今年1月の第102回箱根駅伝で3年連続9度目の優勝を果たし、来年1月の第103回大会で節目の10度目の優勝を目指す青学大。大学トップレベルの分厚い選手層を誇るチームにおいて、熊本・九州学院高出身の村上は3年時まで一度も3大駅伝で出走がないが、今年3月の静岡マラソンで存在感を発揮した。後半に一気にペースを上げて、日本人学生歴代43位の2時間12分44秒で優勝した。「自信になりました」と笑顔で振り返る。

 原晋監督(59)は村上のマラソン適性を高く評価。現在、選抜Aチームはオーストリアで海外合宿、Bチームは新潟で強化合宿を行っている中、村上を北海道マラソンに送り込んだ。「本気でMGCを狙ってほしい」と期待する。

 8月2~19日に長野・菅平高原で行われた全体合宿でも好調で、練習を重ねた。チーム練習が30キロ走の日はプラスαで走った。菅平高原合宿恒例の上り坂トライアルでも力走。18キロを設定ペースで集団で走り、残り3キロ地点から競走。

標高1322メートルから同1535メートルメートルまで標高差213メートルを全力で駆け上がり、心肺機能を限界まで追い込む練習で、1位の鳥井健太(4年)、2位の黒田然(3年)、3位の新見春陽(1年)、4位の飯田翔大(3年)に続いてチーム5番目でゴールした。

 「箱根駅伝では5区、8区、9区を狙っています。青学大はみんな強い。僕は北海道マラソンでMGCの出場権を取ることで箱根駅伝出場のチャンスが出てくると思います」と村上は意気込む。

 池田生成(2017年9区2位)、吉田祐也(2020年4区区間賞)、倉本玄太(2024年9区区間賞)、そして、今年の佐藤有一(9区区間賞)。青学大では3年時まで箱根駅伝に一度も出場できなくても泥臭く走り込みを重ねて、4年目に大輪を花を咲かせる選手が多い。それが青学大の強さの大きな理由となっている。

 今季も主将の中村海斗、鳥井健太、熊井渓人ら4年生がギラギラした闘志で最初で最後の箱根駅伝出走を狙っている。村上のトラックの自己ベスト記録は5000メートル14分17秒24、1万メートル29分38秒91で、いずれもチーム下位。「僕はみんなとは別ルートで最初で最後の箱根を目指します」と爽やかに語る。

 北海道経由の箱根への道。村上直弥は全力で走る。

【注目のランナー】

 今年の北海道マラソンは好選手が多数出場。男子は、2月の大阪マラソンで積極果敢な走りを見せた吉田響(24)=サンベルクス=をはじめ、小山裕太(32)=トーエネック=、荒生実慧(26)=NDソフト=、湯浅仁(25)=トヨタ自動車=、鎧坂哲哉(36)=旭化成=らが招待選手。マラソン元日本記録保持者の設楽悠太(34)=西鉄=、今年1月の箱根駅伝で青学大の3連覇に貢献した塩出翔太(22)=旭化成=ら一般参加選手としてエントリー。学生では、青学大の村上直弥(4年)のほか、創価大の山口翔輝(3年)らが挑戦する。

 女子は、マラソン日本歴代3位(2時間19分24秒)で1万メートル日本記録(30分20秒44)の新谷仁美(38)=積水化学=、1万メートル日本歴代3位(30分45秒21)でマラソン初挑戦の不破聖衣来(23)=三井住友海上=らが出場する。

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