北海道マラソン(30日)で2時間13分16秒の9位に終わり、MGC(28年ロス五輪マラソン日本代表選考会、27年10月3日、名古屋)出場権を逃した吉田響(24)=サンベルクス=は、悔しさが残るレースから一夜明けた31日、今後の出場予定レースや目標などを明かした。

 「サンベルクスの一員として、東日本実業団駅伝(11月15日)とニューイヤー駅伝(全日本実業団駅伝、来年1月1日)に全力で臨み、チーム最高成績に貢献したいです。

その後、3度目のマラソンで、ファストパス(2時間3分59秒以内)を狙います」と表情を引き締めて話した。

 当初の予定では、北海道マラソンでMGC出場権をキープした上で、ロス五輪から新たに設けられたファストパス(27年3月までに指定大会で男子は2時間3分59秒、女子は2時間16分59秒を突破した最上位選手がMGCを待たずに代表内定)にチャレンジするはずだった。

 今回、北海道マラソンでは30キロ過ぎに先頭集団を飛び出し、一時は独走したが、35キロ以降に失速。初挑戦だった大阪マラソンに続いて35キロ以降に苦しみ、MGC出場権を獲得できなかった。それでも、積極果敢に攻める走りを変えるつもりはない。「ブレずに、自分らしく走り続けます」と吉田響は強調した。

 瀧川大地専任コーチ(38)は「大阪、北海道で35キロ以降に失速した原因については、すでに推測できていますので、これから突き詰めます。吉田響の能力に疑いはありません。現状、MGC出場権を持っていませんが、3度目のマラソンでは確実にMGC出場権を確保する安全策を取ることなく、吉田響らしく2時間3分台にチャレンジします」と前向きに説明した。

 この日は朝に札幌市内の豊平川河川敷で軽く走って体調を確認。「足は上がりづらいですけど、大きな問題はありません。元気です」と笑顔で話し、午後に帰京した。

今後、体調が完全に回復した後、練習を再開する。

 北海道マラソンのレース直後、応援に駆けつけてくれた関係者にあいさつした吉田響は思わず悔し涙を流した。しかし、その夜、8月20日に迎えた24歳の誕生日祝いを兼ねて行われた慰労会では本来の明るい姿に戻った。ケーキをプレゼントされ、満面の笑みを見せた。24歳の初戦は不本意な結果に終わったが「よりパワーアップした吉田響をお見せしたい」と力強く宣言した。

 「2028年ロス五輪マラソンで活躍したい」という大きな目標に向けて、吉田響は突っ走り続ける。(竹内 達朗)

 ◆吉田 響(よしだ・ひびき)2002年8月20日、静岡・御殿場市生まれ。24歳。御殿場市立原里中3年時に全国都道府県男子駅伝6区で2位。東海大静岡翔洋高2年時の同駅伝5区で22位。21年、東海大入学。1年時に箱根駅伝5区2位。

23年、創価大3年に編入学。3年時は出雲駅伝5区区間賞相当、全日本大学駅伝5区区間賞、箱根駅伝5区9位。4年時は出雲駅伝2区区間賞、全日本大学駅伝2区2位、箱根駅伝2区2位(日本人最高記録)。25年春に卒業後、プロランナーに転向し、サンベルクスとプロ契約。自己ベスト記録は5000メートル13分39秒94、1万メートル28分12秒01、ハーフマラソン1時間1分45秒、マラソン2時間9分35秒。161センチ、46キロ。

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