◆明治安田J2リーグ 第4節 甲府2-1札幌(29日・JITリサイクルインクスタジアム)

 逆転負けした甲府戦は、立ち上がりはすごく良かったが、そこからもう少しエゴを出して得点を決めきらないといけないシーンが目立った。開始3分という早い時間に1点を取って慎重になる気持ちも分かるが、もっと貪欲に前にボールをつけようという意識が必要だった。

どこかのんびりプレーしていた印象が見えていて、そこで一人一人がもっと保持する時間を短くしていたら、梅津がパスを奪われて喫した2点目のようなことはなかったと思う。

 失点の多さは今の札幌の大きな課題といえる。ビルドアップの際、DFやボランチはボールの置き所をもっと意識して、複数のパスコースを作ることができれば前に運んだりもできる。特にボランチは常に前を向ける準備をしないと。ミスから同じような失点が続くと下を向きがちになるが、若手の多い札幌はまだ成長段階。失敗を糧として改善していけば、安定させることは可能だ。

 川井監督が口にするフィニッシュの精度も上げないと。崩しなどは良い形を作れているのだから、その先は最後の最後に判断を変えられるような余裕がないと。相手もプロなのだからタイミングをずらして少し早くシュートを打つとか、小さな工夫で変わってくるもの。一生懸命やっているのは分かるが、自分が楽しんでプレーできないようでは、相手に重圧はかけられない。どこかほんわかしたような雰囲気は一掃する。プロとしてやっている覚悟をより持って、練習から臨んでいって欲しい。

 現役引退直後の2013年からこのコラムをやらせていただいた。その中で意識してきたのは、選手に「こういう風に見られてるんだ」と感じて欲しく、厳しい意見も述べさせてもらった。もう一つ、サッカーに詳しくない方にも分かるようにイメージして書いてきたつもり。もっとこうすれば良かったなど反省も多かったけれど、長い間、コンサドーレに関わることができたことに感謝しています。

 今回が最終回ですが、皆さんには世界を目指して戦っているチームが身近にいることを幸せに感じ、今後もクラブとともに戦って欲しいです。僕も今後も変わらず、最高のファン、サポーターとともに応援を続けていきます。長い間のご愛読、本当にありがとうございました!(吉原 宏太、1996~99年札幌FW)

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