日本人として初めて宇宙飛行した元TBS記者の秋山豊寛さん(享年84)が8月26日、亡くなった。秋山さんと共に「TBS宇宙プロジェクト」に参加した菊地涼子さんが、自ら理事を務める「認定NPO法人子ども・宇宙・未来の会」の公式サイトで秋山さんを追悼した。

 菊地さんは一報を受け「秋山豊寛さんの訃報に接し、大変驚いています。大病を克服されたと伺っておりましたし、また意気軒高なご様子も耳にしていたので、まだまだお元気だと思っていました」と投稿。

 秋山さんは「ご自身にも他人にも厳しく強い方」といい、同じ局員として宇宙飛行に行き「私たちが旧ソ連のモスクワ郊外・星の街で宇宙飛行士の訓練を始めた時、教師陣は教科書を使って授業はするものの、『機密文書だか』と言って私たちが家に持ち帰って復習に使うことは許しませんでした。『これでは勉強にならん』と言って秋山さんが怒号も交えた強い調子で訓練センター幹部と交渉した結果、私たちは教科書を自由に使って勉強できるようになりました。KGBの監視もある星の街で、物おじせずにきっぱり理屈を通す秋山さんの強さ、勇敢さに私も支えていただいたと感謝しています」と回想。続けて「ガガーリンも使っていたという古いパラシュートを使って飛び降りる訓練をした時のことも思い出します。素人なのにヘリコプターから一人で空中に飛び込み、生きた心地がしませんでしたが、無事地上に降り立って再会した秋山さんが『また会えてよかったな』とぎゅっと握手してくれた時の笑顔が忘れられません」とも懐かしんだ。

 最後は「秋山さんの豪快な笑顔、厳しさ、よく響く低音ボイス・・・いろいろ思い出します。なつかしいです。ありがとうございました。ご冥福を心からお祈りいたします」と感謝をつづった。

 宇宙業界からは、SNSを通じて追悼の声が集まっている。

JAXAは「日本の宇宙開発に歴史的な足跡を刻まれた秋山豊寛様のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます」と投稿。宇宙への飛行経験のある古川聡さん、若田光一さんらもコメントを寄せた。

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