世界最高齢のテレビプロデューサーで舞台演出家の石井ふく子さんが1日、100歳の誕生日を迎えた。この日都内で行われた「石井ふく子さんの百寿を祝う会」の開宴前に報道陣の取材に応じ、8月28日に肺炎のため亡くなった劇団新派の女優・水谷八重子さん(享年87)に言及した。

 石井さんは「100歳、100歳といわれても自分には感じない」と年齢を意に介せず。長年の同志だった水谷さんについて「彼女からは、よくうちに電話がかかってきました。ある時電話がかかってこなくなり、すごく心配だった」と回想。悲報に接し「寂しいですよね、毎日電話をくださる方がいなくなって。他の方も電話をくださるのが、私にとってすごく心の和みなんです」と追悼した。

 また、石井さんの盟友で、2021年に95歳で亡くなった脚本家の橋田壽賀子さんが設立した橋田文化財団はこの日、作品全体を統括するプロデューサーに焦点を当てた「石井ふく子プロデューサー賞」を創設することを発表した。第1回受賞者は来年春の「第35回橋田賞」にあわせて発表。同5月に授賞式が行われる。

 ◆石井 ふく子(いしい・ふくこ)1926年9月1日、東京都生まれ。100歳。61年にTBS入社。プロデューサーとして橋田壽賀子さんとのコンビでドラマ「渡る世間は鬼ばかり」などを手掛けた。

2014年に「世界最高齢の現役テレビプロデューサー」、15年に「最多舞台演出本数」でギネス世界記録認定。25年にドラマ「わが家は楽し」で山田洋次監督との191歳タッグで注目された。

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