タレントのルー大柴(72)が、来年2月5日公開の映画「認知症世界の歩き方」(田村祥宏監督)で、長編映画に初主演することが1日、分かった。

 1977年にドラマ「俺たちの朝」で俳優デビューしてからハーフ・センチュリー(半世紀)。

ルーが人生のキャリアの中で、初めてリーディング・アクター(主役)を務める。

 「認知症―」は、2021年に出版された書籍が原作。認知症のある人が実際に見ている世界を、スケッチと旅行記の形式で紹介するという斬新さから、世界各国で翻訳もされている。映画化にあたり「離婚したことも忘れてしまった認知症の男が、長らく音信不通だった次男と、かつての我が家を目指す“二人旅”をする」というストーリーが盛り込まれた。

 主演の話を聞いた時のことを振り返ったルーは「寝耳にウォーター(水)! 青天のサンダー(霹靂=へきれき)!」と“ルー語”で表現。ただ、認知症の役と聞いて戸惑いもあったという。それでも「私も年齢的に認知症が気になる世代。勉強も兼ねてお引き受けしてみよう!」と出演を決めた。

 いざカメラの前に立つと「年齢的にセリフの入りも悪くなってきており、正直大変な部分もあった」そうだが、2週間の撮影を無事終了。「ぜひ映画館へ足をキャリーして(運んで)いただければハッピーです。皆さんとトゥギャザーできるのを楽しみにしております」と公開を待ち構えている。

 次男役は、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」で有村架純演じるヒロインの幼なじみを演じた泉澤祐希(33)。

元妻を浅野ゆう子(66)、主人公が入居する施設の職員役を介護福祉士の免許を持つお笑いコンビメイプル超合金」の安藤なつ(45)が務める。

 〇…メガホンを取る田村監督は、20代の頃に介護施設で働いた経験を持つほか、独立後も認知症に関わるプロジェクトに多く参画してきた。主人公と次男は自身の家族をモデルにし、実体験を盛り込んでいるという。それだけに「非常に複雑な思いを抱えながら製作にあたった」そうだが「認知症が家族が改めて一つになる、良い方向に向かう機会となれば」と本作が一助となることを願っている。

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