◆JERAセ・リーグ 中日―広島(3日・バンテリンドーム)

 広島・辰見鴻之介内野手が代走でのシーズン最多盗塁記録に到達した。1点リードの7回1死から右前打を放ったモンテロの代走で出場。

今季26盗塁目を決め、代走では25個目。1979年・藤瀬史朗(近鉄)に並ぶプロ野球記録だ。「早く(決めて)終わらせたい」と意気込んでいたスピードスターが誇れる勲章を手にした。

 坂倉の打席で、カウント2―2からの5球目にスタートを切った。一度はアウトと判定されたが、二塁上でセーフをアピール。リプレー検証の結果、判定が覆った。さらに坂倉の三塁線を破る適時二塁打で生還した。

 昨オフに楽天から現役ドラフトで加入。昨年はイースタン・リーグ盗塁王(31盗塁)に輝いたものの、1軍では3年間で2試合0盗塁だった。「ひと花咲かせに来た」と野球人生を懸けた新天地での挑戦。代走の切り札として、ポジションを確立した。

 古巣では禁止されていたヘッドスライディングも解禁。

けがのリスクと隣り合わせだが、1%でも成功率を上げるための選択だった。赤松外野守備走塁コーチと二人三脚で技術を磨き、成功率は8割超え。「感謝してもしきれない」と語る恩師との出会いも飛躍の一因だ。「令和の走り屋」はどこまでも走り続ける。

 ◆辰見 鴻之介(たつみ・こうのすけ)2000年11月24日、福岡県生まれ。25歳。香住丘から九州六大学リーグの西南学院大に進み、1年秋からレギュラー。2年秋のリーグ戦で10試合10盗塁で盗塁王。22年育成ドラフト1位で楽天入団。23年7月に支配下登録。24年オフに育成再契約し、25年7月に再び支配下。同年31盗塁でイースタン・リーグ盗塁王に輝き、オフの現役ドラフトで広島に入団。

176センチ、67キロ。右投右打。推定年俸470万円。

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