球界最年長46歳のヤクルト・石川雅規投手が2日、都内の球団事務所で記者会見し、今季限りでの現役引退を表明した。身長167センチと小柄ながら24年連続勝利を挙げるなど、通算188勝をマークした“小さな大投手”。

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 身長167センチ。中学生のような体格で通算188勝を挙げた石川。最近は頭髪こそすっかり白くなっていたものの、その姿は見た目どおりの「野球小僧」だった。飽くなき向上心の持ち主で、口癖のように「もっと野球がうまくなりたい」「野球が好きなんです」。50歳まで現役でプレーした元中日・山本昌を目標に掲げ、その年度別成績をクラブハウスのロッカーに貼って刺激にしていたのは有名な話だ。

 もちろん、それだけでプロの世界で成功するわけではない。石川を小さな大投手にしたのは、圧倒的な練習量とそれを支えた強じんな心と体だったと思う。私の高校時代のチームメートが青学大で石川と同期だった縁もあり、石川の数々の武勇伝は大学時代から聞かされていた。いわく「マサのランニング量はすごい。ほかのピッチャーが次々とダウンする中、マサは『1回ちょっと吐いてくるわ』と言って草むらに消えると、『ああ、すっきりした。これでまた走れる』と言ってエンドレスで走ってる」。その後、石川本人に聞いたところ、「そんなこともありましたね。

体格で劣る僕にできるのは、量をこなすことぐらいですから」と涼しい顔で言っていた。

 謙虚で礼儀正しい人柄も魅力だった。「僕なんてシーズン13勝しかしたことがないピッチャーですよ」と謙遜していたが、188の白星だけでなく、194の黒星も勲章だし、3165回2/3という投球回が何より素晴らしい。200勝には手が届かなかったが、まぎれもなくヤクルトのエースだった。(09年ヤクルト担当・片岡 泰彦)

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