◆テニス ▽全米オープン第7日(5日、米国・ニューヨーク)

【ニューヨーク5日=吉松忠弘】4大大会4度の優勝を誇る世界ランキング13位の大坂なおみ(フリー)が、苦戦しながらも4回戦進出を決めた。第23シードで同20位のエリーズ・メルテンス(ベルギー)に6-3、3-6、7-5の2時間38分のフルセットで勝ち16強入りを果たした。

4回戦では、同2位のエレーナ・ルバキナ(カザフスタン)と対戦する。

 4本目のマッチポイントだった。お互いに、ミスを恐れて、手が震えるフォアの打ち合い。最後は相手のフォアがすっぽ抜けた。自ら反省を表すかのように、苦笑いでキャップのつばをおさえる大坂。何とか自滅を逃れた。

 勝っても反省の言葉だらけだった。「フォアハンドの感覚がつかめなかった。プレーがうまくいっていないと感じていた」。第1セットを奪っても、「相手はもっと激しくプレーしてくる」と感じてしまい、流れを引き寄せることもできなかった。

 リードしながら、もつれた原因は明らかだった。わずか1本のミスから、完全に集中力を失った。

6-3、2-1とリードし、大坂のサーブ。3度目のアドバンテージの時に放ったバックハンドがアウトになった。このショットの感覚が気に入らなかった。

 じだんだを踏み、このゲームを失うと、明らかに集中力が落ちた。過去6勝3敗と対戦をリードし、今年は2戦全勝。その相手に、足も動かさず、全くやる気がうせた。本人が「完璧主義者」という虫が顔を出し「自分に厳しすぎた」と、勝敗とは無関係な1本のミスから崩れた。

 第2セットを落とし、最終セットも2-4とリードされた。しかし、相手も決め手を欠く。ミスが増え、そのミスに助けられた。勝利後のコート上でのインタビューでは「ネガティブな態度で申し訳ない」と、謝罪が口をついて出た。

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