大坂なおみ 2時間38分でメルテンス撃破、5度目の全米オープン16強入り


「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク)女子シングルス3回戦が現地9月5日に行われ、第13シードの大坂なおみ(フリー/世界ランク13位)は、第23シードのエリーゼ・メルテンス(ベルギー/同20位)を6-3,3-6,7-5で下し、ベスト16入りを決めた。

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全米オープンを過去2度(2018、2020年)優勝している28歳の大坂は、3年連続10度目の出場。
1回戦でアナスタシア・ザハロワ(同101位)を接戦の末に7-6(6),7-6(3)で下すと、2回戦ではダブル世界1位でもあるカテリーナ・シニアコワ(チェコ/同42位)を6-2,5-7,6-1のフルセットで撃破し、3回戦に駒を進めた。

シード勢同士との対戦が始まる3回戦では第23シードのメルテンスと激突。コートにはグレーのパーカーにジャケットを合わせ、パンツスタイルでコートに入場した。

直接対決で6勝3敗と勝ち越している相手に対して、大坂は2回戦で苦労したサーブの精度が上がらない。それでも相手のダブルフォールトが絡んだ第4ゲームでリードを奪うと、セット終盤にはブレークポイントを握られるプレッシャーのかかった場面を迎えたが、ここ一番のサーブ、ストロークでピンチをしのいで、6-3で第1セットを先取する。

第2セットも強引なプレーではなくキレのあるショットでメルテンスを押し込んでいく大坂。第2セット第3ゲームで早くもブレークに成功する。だが、これで崩れてくれないのがシード勢。丁寧にコースを打ち分け、パンチ力のあるメルテンスを相手にリードを守り切れず、第4、第8ゲームをブレークされて3-6でセットを奪い返された。

悪い流れが漂う中、セット間にトイレットブレークを取って切り替える大坂は、勝負の最終セットで徐々にストロークのタイミングも狂わされて、第5ゲームで遂にリードを許す。

第7ゲーム終了後には左脚の治療を受けた大坂だが、一気に突き放されずに我慢すると相手のミスが出た第8ゲームでブレークバック。大坂のショットの感覚も戻り、第10ゲームではマッチポイントを逃したものの、6-5の第12ゲームで再び訪れたチャンスをものにし、2時間38分の死闘を制した。


激闘直後のコート上でマイクを向けられた大坂は、「正直、この試合に勝てたのが信じられません。遅くまで残って応援してくれてありがとうございます」とスタンドに詰めかけた観客へ感謝を伝えた。

満身創痍の中での勝利に「コート上に自分のすべての心を注ぎ込んだような感覚でした。1ポイント1ポイント粘り強く戦い続けました。勝てたこと自体、自分でもショックを受けているくらい」と率直な胸の内を明かした。

思うようなプレーができず感情的になる場面もあった。「自分に対してとてもネガティブになってしまっていたので、自分の振る舞いについて申し訳なく思っています。見ている子供たちにも、本当にごめんなさい」と反省の弁を口にしつつも、「ここは私の一番大好きな大会なので、みなさんの前で良いプレーを見せたいと心から思っていました。もう1試合プレーするチャンスを得られて本当に嬉しいです」と次戦への意気込みを語った。

2年連続5度目のベスト16入りを果たした大坂は、4回戦で第2シードのエレナ・ルバキナ(カザフスタン/同2位)と対戦する。
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