ドジャースの大谷翔平 Photo/Getty Images
通算1099試合&114先発を比較 前例なき二刀流の価値を改めて検証
7月5日に32歳の誕生日を迎えたロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平。その唯一無二のキャリアを、米『Sports Illustrated』のトム・バーデュッチ記者が歴代の名選手と比較しながら分析している。
同記者は、大谷がここまで打者として1099試合、投手として114先発を積み重ねてきたことを節目とし、「史上例のない生産性を誇る二刀流」と評価した。
打者・大谷の通算成績は1099試合で298本塁打、171盗塁。
298本塁打は同じ試合数で比較すると歴代5位で、171盗塁は250本塁打以上を放った選手の中ではウィリー・メイズに次ぐ数字だ。
『Sports Illustrated』は、総合的な打撃成績がもっとも近い選手として殿堂入り外野手フランク・ロビンソンを挙げている。
ロビンソンが1099試合で250本塁打、OPS.957を記録したのに対し、大谷は298本塁打、OPS.955。長打力だけでなく、総合的な攻撃力も歴代屈指の水準にあるという。
一方、投手としても比較対象は伝説的右腕だ。
114先発で765奪三振を記録した大谷は、同じ登板数では歴代10位以内に入る奪三振数を誇る。防御率2.83も歴代上位クラスで、700奪三振以上を記録した投手では敗戦数22もきわめて少ない。
同誌がもっとも近い存在として挙げたのは、サイ・ヤング賞を7度受賞したロジャー・クレメンスだ。
クレメンスは同時点で66勝23敗、防御率2.97、787奪三振。勝敗数こそ異なるものの、防御率や奪三振数は驚くほど近い数字となっている。
バーデュッチ記者は「フランク・ロビンソンとロジャー・クレメンスという、2人の歴代最高級の選手を一人にした存在が大谷翔平だ」と総括。その唯一無二の価値を改めて強調している。
もちろん、ロビンソンもクレメンスも、それぞれの分野で野球史に名を刻んだレジェンドだ。その二人と肩を並べる比較が成立すること自体、大谷の二刀流がいかに前例のないキャリアを築いているかを物語っている。
一方で、大谷は4日の登板後に右上腕二頭筋の張りを訴え、翌日は欠場。オールスター前最後の登板を回避し、約2週間の休養を与える可能性も報じられている。
ドジャースはレギュラーシーズンだけでなく、ポストシーズンでのフル稼働も見据えている。だからこそ、歴史的な二刀流を最後まで維持するための慎重なマネジメントも、今後の大きなテーマになりそうだ。

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