エジプトに辛くも勝利したアルゼンチン photo/Getty Images
「簡単な相手など存在しない」
決勝トーナメントの組み合わせが決まった際、「アルゼンチンは優勝まで最も恵まれた山に入った」という声は海外でも少なくなかった。実際に初戦は伏兵カーボベルデ、ラウンド16もエジプトに準々決勝がスイスと優勝候補同士がぶつかる山もある中で、そういった意見が出てくるのもおかしくはなかった。
しかし、下馬評どおりには進まないのがワールドカップだ。前回王者は特にラウンド16でその厳しさを思い知らされることとなった。アルゼンチンはエジプトとの一戦で2点のビハインドを背負う苦しい展開を強いられながら辛くも勝利。ベスト8進出こそ決めたものの、「順当勝ち」とは程遠い内容と言える。
英紙『The Guardian』も試合後、「決勝トーナメントに入れば簡単な相手など存在しないことを改めて証明した一戦」と位置付け、アルゼンチンが想像以上の苦戦を強いられたと伝えている。
組み合わせが決まった際には「比較的戦いやすいトーナメント」と評されたアルゼンチンの山。しかし、エジプトは世界王者を相手に一歩も引かず、鋭いカウンターと高い集中力で試合の主導権を握る時間帯も少なくなかった。アルゼンチンは世界屈指のタレントを擁しながらも、最後まで気の抜けない戦いを強いられたのだ。
一方で今大会を振り返れば、波乱はアルゼンチンだけではない。日本を破って勝ち上がったブラジルはノルウェーの前に姿を消し、オランダやドイツといった優勝候補と目されながらベスト16で敗退した。実力差だけでは勝敗が決まらないのが、ワールドカップ、ひいてはサッカーというスポーツの恐ろしさだ。
優勝候補であっても、一瞬の油断が命取りになる。

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