仏代表監督デシャンが苦手としていた“修正力” 個の能力だけで...の画像はこちら >>

フランス代表を指揮してきたデシャン photo/Getty Images

後任候補のジダンならチームを調整できる?

2026W杯のベスト4が出揃った段階では、圧倒的なタレント力を誇るフランス代表の優勝が最も可能性が高いかと思われた。

しかし、フランスは準決勝でスペイン代表に0-2で完敗。

それもスコア以上の完敗で、フランスはまるで持ち味を発揮出来なかった。最後までスペインに自由にボールを動かされ、フランスは思うようにボールを持てなかった。

『ESPN』は、フランス代表監督ディディエ・デシャンにとってスペインのようなチームは最悪の相手だと伝えている。

デシャンは2018W杯でチームを優勝へ導き、前回大会もファイナルへ進むなど、その仕事に文句はつけられない。ただ、細かい戦術を練るタイプの監督ではない。相性の悪いチームとの戦いや、試合中のプラン修正は得意ではないのだ。同メディアもそこが課題だったと取り上げる。

「スペイン戦があのような展開になる可能性が高いことは分かっていたはずだ。スペインがポゼッションサッカーを展開し、そこからチャンスを作ってくるだろうと、問題はフランスがそれに対してプレスを強めたり、MFの枚数を増やすなど対抗策を取るのか、それとも自分たちのサッカーを貫くのか。デシャンは後者を選んだわけだが、その代償は大きかった。もちろん驚くことではない。タレント力に溢れているチームが相手チームに戦術を合わせるなんてことはレアケースだ」

「デシャンの成功は、非常にシンプルなものに支えられてきた。
戦術をシンプルにし、あとは選手の才能に任せるというものだ。このやり方は彼が現役選手としてジダンやヴィエラらと1998W杯を制した時も功を奏したし、監督としても2018、2022年大会で結果を出した。ただ、そのサッカーを機能させるには2つの要素が必要だ。スター選手たちがボールを持てて、スペースがあることだ。この両方を奪われると問題が生じる。ボールもスペースもなければ、オリーセのような選手でも凡人になるのだ」

「そういう時こそ戦術を調整する必要があるが、それはデシャンの強みではない。ラビオに代えてコネ、バルコラに代えてドゥエの交代策も分かりやすいものだった。スマホの予測変換のようにだ。調子の良い日はそれでいいが、悪い日は苦痛を長引かせる」

デシャンの後任には、レアル・マドリードの指揮官として成功を収めてきたジネディーヌ・ジダンの就任が濃厚とされる。スター選手の扱いに関してはジダンもスペシャリストだが、ジダンにはこの調整力が備わっているだろうか。タレント力は抜群なだけに、戦術さえハマれば4年後のW杯で再び頂点を狙うことは可能なはずだ。

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