ジャパンに欠けている「基礎的なスキル」とは?4強進出という目...の画像はこちら >>

伊藤龍之介の先制トライで意気あがったジャパンだったが…… photo/Getty Images

ここ3試合は「力負け」が目立つ

8月8日にラグビー日本代表(以下ジャパン)とオーストラリア代表(以下ワラビーズ)とのテストマッチが行われ、ジャパンは32-35で敗れた、両代表の対戦成績はジャパンの8戦全敗。

点差はわずかに3、これは両代表の対戦史上最少得点差だ。

スコアだけ見れば惜敗と言えるのだが、残念ながら両者の間にはまだまだ力に差があったように映った。エディー・ジョーンズHCは試合後のインタビューで、敗因について「基礎的なスキル(の不足)に尽きる」と述べて、あと一歩で金星を逃した無念さを滲ませた。

では不足している「基本的なスキル」とは何だろうか? 細かいことを言い出せばキリが無いが、ランキング上位国と対戦したここ3戦で最も感じられたのは、フィジカルの強度の差だ。アイルランド戦ではコリジョンの場面で常に劣勢に立たされ、フェーズを重ねるごとに確実に前進されてトライを奪われた。フランス戦ではラインアウトからのモールに蹂躙されて、文字通り「力の差」を見せつけられた。

そしてワラビーズもフィジカルの強さを全面に出した戦い方で臨んできた。ジャパンは、ワラビーズ戦直前の網走合宿で立て直したモールに改善は見られたものの、コリジョンの場面での劣勢は解消できず、トライライン前のピック&ゴーラッシュを防ぎ切れずに失点を重ねた。

選手個々人が練習に練習を重ねてフィジカル強化に務めているのは痛いほどわかるのだが、世界のトップチームのフィジカルはジャパンの強化を遥かに上回ってしまっているというのが現状だ。

この差を埋めるためには、タックルの精度を上げるための技術の習得と、素早いリサイクルを繰り返せるだけのフィットネス強化が不可欠だ。同時に、自軍の攻撃時間をできるだけ長く取り、かつコリジョンをなるべく避けるような戦法の練り直しも必要となってくるだろう。

先にも述べた網走合宿には2015年の「ブライトンの奇跡」の一助となったタフなタックルに大いに貢献した格闘家の高阪剛氏を招いて、改めてタックルのスキルを学び直した。2027年のW杯までに「力負け」しないチームが構築できるのか。
時間は十分にあるとは言えないが、この障壁をクリアしないことにはジャパンが目標に掲げる4強進出は達成し得ない。

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