レアル・マドリードは本当に正しい選択をした? 渋滞する前線の...の画像はこちら >>

レアル・マドリードの監督に就任したモウリーニョ photo/Getty Images

昨シーズンは無冠

レアル・マドリードは今夏、大幅な戦力刷新に動いている。FWヤン・ディオマンデ、DFマルク・ククレジャ、DFデンゼル・ダンフリース、DFイブラヒマ・コナテ、MFベルナルド・シウバ、FWカルロス・エスピらを獲得し、すでに補強に投じた金額は2億ユーロを超えた。



さらに、マンチェスター・シティ所属のMFロドリ獲得にも動いていたが、最終的にはバルセロナが争奪戦で優位に立ったと報じられている。

一見すると、昨季の不振を受けて必要なポジションを次々と補強したようにも見える。しかし、今夏のレアル・マドリードの補強には「本当にチームに必要な選手を獲得できているのか」という疑問も残る。『ESPN』が今夏のレアル・マドリードの動きを特集した。

特に注目されるのが、史上最高額の移籍金となったディオマンデだ。

19歳のコートジボワール代表FWは、昨季ライプツィヒで高い攻撃性能を披露。ボールを運ぶ能力や相手をかわすドリブル、チャンスメイクに優れ、将来的なスター候補として評価されている。

一方で、レアル・マドリードにはすでに左サイドを主戦場とするFWヴィニシウス・ジュニオールとFWキリアン・ムバッペがいる。

両者は攻撃時に左サイドへ流れる傾向が強く、守備面でも前線からのプレッシングに課題を抱えている。そのため、ディオマンデまで同じエリアを好む選手になれば、3人の能力を最大限に引き出すことが難しくなる可能性があるだろう。

右サイドでプレイした場合はボールを前進させる能力を発揮し、左サイドではペナルティーエリア内に入り込んでフィニッシュに関与する特徴を持つ。つまり、ヴィニシウスやムバッペとの共存を成立させるためには、これまでとは異なる役割を担う必要がある。


さらに、今夏の補強では年齢面にも特徴がある。ククレジャは28歳、ダンフリースは30歳、コナテは27歳、ベルナルド・シウバは31歳。いずれも経験豊富な実力者だが、若手選手を獲得して将来的な価値を高めるという近年のレアル・マドリードの補強方針とは異なる。

特にシウバは全盛期の能力を維持できれば中盤のクオリティーを大きく高められる存在だが、長期的な戦力というよりは即戦力としての意味合いが強い。

ロドリ獲得を目指していたことも、今夏の方針を象徴している。中盤の構成力不足を解決するため、世界最高クラスの実績を持つ選手を獲得しようとした。しかし、ロドリを逃したことで、レアル・マドリードは中盤の問題を内部の戦力で解決する必要がありそうだ。

そしてもう一つ大きな変化となるのが、ジョゼ・モウリーニョの監督就任だ。モウリーニョはかつてレアル・マドリードを率いた経験を持つ世界的な指揮官だが、近年はマンチェスター・ユナイテッドトッテナム、ローマ、フェネルバフチェ、ベンフィカで長期的に成功を収めることができていない。

一方で、守備を重視し、選手の役割を明確にするモウリーニョの哲学は、現在のレアル・マドリードに新たな方向性を与える可能性もある。

昨季までのチームは、ヴィニシウスとムバッペという2人のスターを中心に攻撃力を最大化する一方、前線からの守備やチーム全体のバランスに課題を抱えていた。

モウリーニョがこの問題をどのように解決するのかは、今季の最大のポイントになる。


すでにチームには、MFジュード・ベリンガム、MFアルダ・ギュレル、MFフェデリコ・バルベルデら複数のポジションをこなせる選手が揃っている。今夏の補強によって選手層はさらに厚くなったが、それだけにスタメン争いは激しくなった。

レアル・マドリードには依然として、欧州屈指の戦力が揃っている。ディオマンデが期待どおりに成長し、ククレジャやダンフリースが即戦力として機能し、シウバが中盤を整理できれば、昨季から大きく改善する可能性は十分にある。

ただし、問題は個々の選手の能力ではなく、それらを一つのチームとして機能させられるかどうかだ。多くの新戦力と既存のスターを、どのような役割分担で一つのチームにまとめるのかが問われている。

昨季までのレアル・マドリードが抱えていた問題を解決できるのか。今季のレアル・マドリードに大きな注目が集まる。

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