急落が続いてきた半導体株ですが、7月末にかけて急反発しました。足元の業績が非常に好調なので、そろそろ底打ちのタイミングかもしれません。
日経平均は急落後に急反発、半導体関連株大荒れの影響続く
先週(営業日7月27~31日)の日経平均株価は、急落後に急反発しました。1週間では249円(0.4%)だけ下がって6万4,362円となりました。
<半導体株価指数、日経平均、TOPIXの年初来の推移:2025年末=100、2026年7月31日まで>
先週前半の日経平均は、半導体・AI関連株の急落を受けて急落しました。7月29日は一時6万0,448円をつけました。先週後半は、半導体・AI関連株の急反発を受けて、日経平均も急反発しました。7月31日は前日比2,494円(4.1%)高となりました。
<日経平均株価週足:2025年6月1日~2026年7月31日>
7月に急落した日経平均ですが、先週、26週移動平均線まで下げてから急反発したことで、先週の週足は長い下ヒゲとなりました。下値では買い意欲も強いことがうかがえました。
反発のきっかけとなったのは、日本および韓国の半導体企業の企業業績です。2026年4-6月期決算が発表中ですが、業績は非常に好調です。韓国・中国企業による増産で先行き過剰供給になる不安もありますが、そうはいっても足元の企業業績があまりに好調なので、見直して買う動きが出ています。
高市ラリースタート後の流れを簡単に振り返ります。
◆高市ラリー第一弾
2025年10月4日、高市氏の総裁選勝利を好感した外国人の買いで日経平均が急騰しました。ただし、その時点ではまだ自民党は少数与党であったため、政策実現への不安があり11月以降はスピード調整となりました。
◆高市ラリー第二弾
2026年に入り、想定以上に早い衆院解散総選挙で自民党が大勝利したことを好感して、外国人の買いで急騰しました。ところが、2月末から中東危機が起こると原油急騰で世界景気が悪化する不安が高まり日経平均は一時急落しました。
◆高市ラリー第三弾
4月に入り、深刻なエネルギー危機は回避されるとの期待が高まり、日経平均はまた急騰しました。2026年1-3月期企業業績が半導体・金融などを中心に好調であることも好感されました。改めて、高市政権の成長戦略を評価した買いが増えました。ところが、7月に入り、再び急落しました。
中東危機収束の見込みなし、エネルギー危機はなんとか回避?
米国・イランの停戦合意が守られず、互いに攻撃が続いています。中東危機が収束に向かう見込みがなく、ウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油先物が1バレル80ドル台まで反発していることが不安材料となっています。
ただ、それでもトランプ大統領は中間選挙を控えて、さらなる原油高騰につながる強硬策は控えると思われ、なんとかエネルギー危機は回避されるとの期待は続いています。
<WTI原油先物(期近):2022年1月2日~2026年7月31日>
日米とも中央銀行は7月利上げ見送るがタカ派トーン続く
先週、7月28~29日に米連邦公開市場委員会(FOMC)があり、30~31日には日本銀行金融政策決定会合がありました。ともに、利上げは見送ったものの、先行き利上げを見込むタカ派トーンが続きました。
日米とも長期金利が上昇してきていることが不安材料となっています。日本の10年金利が3%、米国の10年金利が5%に乗ると、株式市場にマイナス影響が出る可能性があります。とりあえず、その手前でとどまっているところです。
<日米長期・超長期金利の推移:2019年末~2026年7月末>
為替介入で円安進行を止める
1ドル163円を超える円安が進む勢いがあり、日本のインフレを悪化させる不安がありました。そこで、先週は政府・日銀の大規模為替介入(円買い介入)によって、円高に反転させ、一時1ドル157円台まで円高に戻しました。
一時的な効果かもしれませんが、過度な円安進行の不安を低下させました。今回は、日米による協調介入でした。円安阻止で日米が一致していることを示したことが、円高反転に寄与しました。
<ドル円為替レート推移:2020年末~2026年8月1日>
為替介入で円高に戻したことは、日本株に与える影響は中立と思います。過度な円安を止めることは長期的に日本経済にプラスと思いますが、そうはいっても、短期的には円安の方が日本株が上がりやすくなる側面もあります。円安は、日本の企業業績を短期的に改善させ、外国人の投資を呼び込む効果があります。
従って、為替介入による円高の効果は、とりあえず、日本株には中立と考えます。
日本の企業業績は好調
中東危機や金利上昇など株式市場に不安材料が増えていますが、一方、日本の景気・企業業績は良好です。
<東証プライム上場3月期決算主要841社連結純利益(前期比%)>
これから4-6月期決算の発表が佳境を迎えますが、6月の日銀短観DIが強かったことを見ると、好調な決算発表が続くと推定されます。
<日銀短観大企業DI:2020年3月~2026年6月>
日本株投資方針
日本株は割安で、長期的な上昇余地が大きいとの見方は変わりません。AI、エネルギー、宇宙など、さまざまな成長テーマが出てきていることも日本株の投資価値を高めていると思います。
短期的には半導体AI関連株の乱高下につれて、日経平均の乱高下が続くことが予想されます。時間分散しながら、割安な日本株に投資していくことが長期的な資産形成に寄与すると思います。
「超」成長株の見つけ方
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(窪田 真之)

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