5万円株は魅力的ですが、業績不振や経営不安などが原因で株価が下がっている銘柄が多いのも事実。今回はきちんと配当を出しているかを焦点に赤字決算の有無、株価動向、自己資本比率なども参考に長期保有できる銘柄を厳選。

5万円以下で安心して買える9月優待株筆頭はソフトバンク。予想配当利回り3.75%で成長性も高いビギナー向きの銘柄です。


5万円以下で買えて「利回り4.6%超」と高配当+1,000円...の画像はこちら >>

5万円以下の優待株選びは「配当利回り」を参考に!

 100株を5万円以下で買える優待株は、少額資金で投資を始めたいビギナー向きの銘柄といえます。


 ただし、少額で買える株の中には業績が低迷し、財務面で不安のある銘柄が多いのも事実です。そうしたハイリスクな株を除外する一番の目安は、優待だけでなく、きちんと株主配当も出しているかを確認しましょう。


 毎年、株主に配当金を還元できるのは、本業できちんと収益を上げている証拠です。


 他にも、ここ最近の決算で赤字が続いていないか、株価が大きく売り込まれて、今も下落が続いていたり、底ばいで推移していないかもチェックポイントです。


 財務面の判断材料としては、総資産に占める純資産(負債を除いた会社自身の資産)の割合を示した「自己資本比率」や現預金の豊富さ、有利子負債の少なさも参考になります。


 業績や財務内容がしっかりしているにもかかわらず、成長性、将来性に対する期待値の低さや一時的な悪材料で株価が低迷している優待株の中には、配当利回りが4%を超えるお宝銘柄もあります。


 そういった高配当優待株を狙うと、優待と配当を受け取りながら、比較的安心して長期保有できるでしょう。


5万円以下で買えて安定感も抜群!優待銘柄筆頭のソフトバンク(9434)!

 携帯キャリアのソフトバンク(9434)は100株を2万3,490円※という超少額資金で買えて、株価の低い銘柄にありがちな財務不安もほぼ皆無、非常に魅力的な優待株です。


※金額は2026年8月14日の株価を基に計算。以下、文章中の投資金額、予想配当利回りなどは全て2026年8月14日終値を基に計算したものです。


 1年以上の継続保有が優待獲得の条件になりますが、9月・3月末に100株以上を1年以上保有で一律、同社のQRコード決済「PayPay」で使えるPayPayマネーライト1,000円分が贈呈されます。


 プロ野球の福岡ソフトバンクホークスやプロバスケット「B.LEAGUE」の観戦チケットなど、不定期に実施される各種イベント招待やキャンペーンの抽選にも応募できます。


 同社は携帯電話料金の値上げや好調な法人向けクラウド事業のおかげで今期2027年3月期も最高益更新予想。株主配当も0.2円増配の1株当たり8.8円を予定し、予想配当利回りは3.75%です。


 人工知能(AI)で自律的に動くロボットの開発なども進めており、北海道苫小牧に国内最大規模のAIデータセンターを建設中。今後はAI事業の拡大が一大成長源になりそうです。


 2025年以降、220円前後で長期間、横ばいだった株価もAI事業に対する期待感から再び上昇トレンド入りしそうな気配。まずは2025年8月につけた247.9円の高値突破に期待がかかります。


 高配当かつ高成長、携帯電話の安定収益で財務面の不安も少ないソフトバンクは5万円以下で買える優待株というだけでなく、全優待株の中でも1、2を争う安定感抜群の優良銘柄といえるでしょう。


権利付き最終月:9月、3月[貸借銘柄]
株価:234.9円
配当金:8.8円(2027年3月期予想)
配当利回り:3.75%
優待発生株数:100株以上(1年以上保有が条件)
優待内容:100株以上保有で1,000円分のPayPayマネーライト。株主特典イベントやキャンペーンへの参加権(不定期・抽選)
その他条件:優待を受け取るには、ソフトバンクの株主優待サイトでの申請が必要
最新情報は 企業HP からご確認ください


2:極楽湯HD(2340)

 スーパー銭湯で国内最大手の極楽湯ホールディングス(2340)。


 9月末に100株(投資金額5万2,900円)を1年以上継続保有で同社運営の「極楽湯」や「RAKU SPA」で利用できる無料入浴券4枚が贈呈されます。2年以上保有で6枚に増えます。


 投資金額が少し予算オーバーで、優待取得には1年以上の継続保有が必要ですが、入浴券が優待内容の株は貴重で、お風呂好きの方におすすめです。


 同社はコロナ禍や中国事業の不振で一時、経営難に陥りましたが、中国から完全撤退し、現在はサウナ、健康ブームに沸く国内のスーパー銭湯人気を受けて業績堅調です。


 アニメ関連のコラボイベントや館内飲食売上の増加で既存店の客数、客単価ともに上昇傾向。今期2027年3月期も市場予想では増収増益の見通しです。


 前期から復活した株主配当も1株当たり6円を予定。予想配当利回りは1.13%です。


 株価は2025年以降、500円前後で横ばい推移しています。


 スーパー銭湯は物価高の時代でもお手軽に利用できる不動のレクリエーション。株価の急激な上昇は期待できないかもしれませんが、下値不安が比較的少ない点は魅力といえるかもしれません。


権利付き最終月:9月[信用銘柄]
株価:529円
配当金:6円(2027年3月期予想)
配当利回り:1.13%
優待発生株数:100株以上(1年以上保有が条件)
優待内容:100株以上​保有で無料入浴券4枚。株式の保有数、保有年数に応じて贈呈数が増加
その他条件優待を受け取るには、アプリ「株主パスポート」での会員登録が必要
最新情報は 企業HP からご確認ください


3:ひとまいる(7686)

 酒類配送の「なんでも酒やカクヤス」を首都圏に展開する、ひとまいる(7686)。100株を4万2,800円で買えます。


 同社のメインの優待は3月末。100株以上保有で一律、「カクヤスネットショッピング」で使用できるクーポン優待券1,000円分が贈呈されます。


 9月末は、100株以上保有の希望者の中から抽選で400名(1名まで同伴可能)が飲食業界向け酒類総合展示会「KAKUYASU DEXPO」に招待されるイベント抽選優待になります。


 同イベントは毎年都内で5月下旬ごろに開催され、数千種類のお酒を無料試飲できます。


 予想配当利回りが4.67%に達する高配当株であることも魅力です。


 同社はメイン事業の個人飲食店・チェーン店向け酒類配達が堅調で、客単価も値上げで向上。今期2027年3月期も増収で、本業で稼ぐ営業利益は増益予想です。


 ただ、酒類以外の食品や他社商品も取り扱える物流システム強化に対する先行投資もあり、最終利益は大幅減益予想。また基幹システム刷新のために2026年2月に新株予約権を発行したため、1株当たり利益(EPS)の希薄化を懸念した売りで、株価も長期下落傾向にあります。


 財務面に不安がないわけではないですが、システム強化で今秋からは他社商品取り扱いの新事業が稼働することもあり、業容拡大による株価の底打ちに期待したいところです。


権利付き最終月:9月、3月[貸借銘柄]
株価:428円
配当金:20円(2027年3月期予想)
配当利回り:4.67%
優待発生株数:100株以上
優待内容:【9月】100株以上保有で希望者に「KAKUYASU DEXPO」への招待(抽選式)【3月】100株以上保有で1,000円分の株主優待券(クーポン券)
その他条件:【9月】当選した株主1人につき、同伴者1人まで展示会に参加可能
最新情報は 企業HP からご確認ください


4:VT HD(7593)

 ホンダや日産自動車系ディーラーのVTホールディングス(7593)。100株を5万2,000円で買えます。


 9月末に100株以上を保有すると、新車・中古車購入時利用優待券3万円分1枚、車検時利用優待券1万円分1枚、レンタカー利用割引券(一般料金表から20%割引、インターネットを含むその他料金から10%割引)5枚、キーパーLABOサービス利用割引券(20%割引)1枚の4種の優待券が贈呈されます。


 同社は配当性向40%を意識した配当政策を掲げるなど株主還元に積極的で、予想配当利回りが4.62%に達する超高配当株です。


 今期2027年3月期も国内の新車、中古車販売が好調。

第1四半期(2026年4-6月期)の最終利益が51%のサプライズ増益だったことで、株価が40円近く急上昇。投資金額が5万円を少し超えてしまいました。


 同業他社や新規事業の買収や合併(M&A)にも積極的で、2025年に中古車輸出、レンタカー事業のトラストを株式公開買い付け(TOB)して子会社化した他、輸入車、国産車の地方ディーラーを毎年のように買収しています。


 業績成長が続くにもかかわらず、利益面での伸び率が魅力に欠ける面もあるのか、株価は2022年後半から4年近く500円前後で横ばい推移。


 株価収益率(PER)8.4倍、株価純資産倍率(PBR)0.83倍と、株価はいまだに割安な水準で放置されています。


 自動車好きで同社のサービスをよく利用する人なら優待内容もかなり高額で魅力的といえるでしょう。


権利付き最終月:9月[貸借銘柄]
株価:520円
配当金:24円(2027年3月期予想)
配当利回り:4.62%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上保有で(1)~(4)の優待券を贈呈
(1)新車・中古車購入時利用優待券(3万円分)1枚
(2)車検時利用優待券(1万円分)1枚
(3)レンタカー利用割引券(一般料金より20%割引、その他料金より10%割引)5枚
(4)キーパーLABOサービス利用割引券(20%割引)1枚
その他条件:
最新情報は 企業HP からご確認ください


5:ゼット(8135)

 第5位は野球用品に強い大手スポーツ用品卸のゼット(8135)。100株4万5,000円で投資可能です。


 9月・3月末に100株以上保有で一律、「ゼットオンラインショップ」の取り扱い商品を通常販売価格の2割引きで何度も買える権利(優待コード)が贈呈されます。


 同社は野球用品や「CONVERSE」ブランドのバスケットボールウエアが主力商品ですが、少子化や買い控えもあって業績は横ばい推移。新製品発売で業績が多少アップする状況が続いています。


 ただ有利子負債が少なく自己資本比率は46%と財務は優良。株主配当も3期連続1株当たり18円で据え置く予定で、予想配当利回りは4.00%に達しています。


 株価は今期2027年3月期の減益予想で2026年2月高値の614円から6月には402円まで下落しましたが、第1四半期(2026年4-6月期)は27%の経常増益で着地し、現在は450円前後まで回復しています。


 長期的に見ると株主還元期待もあって、株価は緩やかな右肩上がりが続いています。


 カジュアルシューズやアパレル分野の成長、大谷翔平人気にもあやかった高機能な野球用具のヒット商品登場に期待したいところです。


権利付き最終月:9月、3月[信用銘柄]
株価:450円
配当金:18円(2027年3月期予想)
配当利回り:4.00%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上​保有で「ゼットオンラインショップ」で使える優待買物割引コード(20%割引)
その他条件:
最新情報は 企業HP からご確認ください


業績回復中で優待内容も魅力的な5万円株も!

 改めて強調しておきたいのは、5万円以下で買えるほど株価が下落した銘柄は業績不振や経営不安のある企業も多く、投資には注意が必要ということです。


 ただ、業績が回復して再び成長軌道に乗れば、安く買った分、株価の伸びしろも大きくなります。配当利回りは低いものの、株主配当を復活している企業であれば、今後は増配による株価上昇にも期待できるでしょう。


 そこで、過去の業績不振で株価が底ばい圏で低迷しているものの、現在は業績が回復途上にある優待株に注目。優待内容が魅力的で、株主配当を実施(もしくは予定)している有配5万円株を選びました。


株主配当実施で業績回復中の5万円以下9月優待株!

銘柄名 購入金額
(100株) 配当利回り
(2027年3月期の予想値) 優待内容 まんだらけ(2652) 4万8,000円 0.21% 9月末に100株で、店舗で使える株主優待券500円分、1年以上継続保有で1,000円分に増額。9月・3月末株主の希望者には隔月刊誌「まんだらけZENBU」の有料配送サービスもあり。アニメ・漫画ブームもあり、今期は増収増益予想で最高益更新も視野に。
株価も6月以降、反転上昇しているものの、PER11.0倍、PBR1.19倍と割安でまだ上昇余地がありそう。 ひらまつ(2764) 1万5,000円 0.81% 9月・3月末に100株で、レストランの飲食代、ホテル宿泊・飲食代が10%割引になる優待カード贈呈。
本人の婚礼飲食代10%割引、株主限定優待食事会、通信販売のワイン代20%割引などの特典もある。
フレンチやイタリアンの高級レストランを運営する同社はコロナ禍で経営不振に陥ったものの、2025年3月期以降は黒字転換。今期2027年3月期は念願の復配を達成予定。株価はいまだ底ばいが続いているものの、セレブ気分を味わいたい人には魅力的な優待内容。 いい生活(3796) 2万9,600円 1.01% 今回の9月末から株主優待制度を新設し、今後9月末に100株でQUOカード500円分贈呈。賃貸物件など不動産業界向けシステム販売、クラウド事業を行うIT企業。
今期2027年3月期はAI導入による業務効率化や追加サービス拡大で2期連続の増収増益予想。株価もじわじわと300円前後まで上昇。業績拡大やさらなる株主還元に期待したい。 ※最低購入金額は2026年8月14日の終値で計算。

(福ちゃん)

編集部おすすめ