PBR1倍割れの超割安な株価水準ながら、好業績が継続する優待株なら下値不安も少なく、株価の本格上昇に期待できます。PBRだけでなくPERも超割安な銘柄の中には前期や今期も過去最高益更新が続く企業が多いので要注目です。

ホテル事業が急成長中のカタログ通販会社・ベルーナをはじめ、超割安・好業績な優待株をご紹介します。


「利回り3.2%超×PBR1.0倍割れ」…業績堅調なのに「割...の画像はこちら >>

PBR1倍割れを基準に、増配にも期待できる好業績・超割安優待株を厳選!

 2026年8月現在、4,000社近い上場企業の中には株価純資産倍率(PBR)1倍割れ企業が1,400社前後存在します。


 東京証券取引所の「資本コストと株価を意識した経営」の要請を受けて、今もPBRが1倍を割り込んでいる企業の一部は増配など積極的な株主還元を行い、株価を引き上げる努力をしています。


 むろんPBR1倍割れ企業が必ず増配や自社株買いを行うわけではありません。


 しかし、業績も堅調で、すでに何度も増配を繰り返している銘柄なら今後も積極的な株主還元に期待できるはずです。


 株価収益率(PER)やPBRが低い銘柄は一言で言うと「投資家から人気がない」銘柄です。不人気の理由が将来性のなさや業績不振の場合は投資するべきではありません。


 しかし、最高益の更新が続いているにもかかわらず、1株利益の10倍以下の低PERのまま割安に放置されている銘柄も探せば、たくさんあります。


 そこでPBRやPERの面で極端に割安ながら、業績自体は堅調で株価も上昇傾向にあり、優待内容も魅力的な優待株を厳選しました。


株価が超割安で好業績!期待の優待株、ベルーナ(9997)

 ベルーナ(9997)はアパレルのカタログ通販やホテル事業を手掛け、株価が割安なものの、好業績で株価の水準訂正に期待できそうな優待株です。


 PER※は8.3倍、PBRは0.66倍で今期の予想配当利回りは3.78%です。


※PERは2026年8月14日の株価を基に計算。以下、文章中の投資金額、予想配当利回り、PER、PBRなどは全て2026年8月14日終値を基に計算したものです。


 9月・3月末に100株(投資金額10万3,300円)保有で通信販売優待割引特典1,000円分、「ベルーナオンラインストア」で使用できる優待ポイント1,000円分、自社取り扱い商品1,000円相当から1点を選択できます。


 過去の実績では、梅干しやお菓子、日本酒、ワインなど幅広い自社商品がリストアップされていました。


 また100株保有の場合、同社傘下のホテル、飲食店などで使用できる優待割引券1,000円分が2枚贈呈されます。


 ホテルは北海道にある「定山渓ビューホテル」や都市型ホテル「グランベルホテル」など。飲食店は「銀座のステーキ」などです。


 同社は婦人服などのカタログ通販会社ですが、近年は温泉旅行客やインバウンド(訪日外国人)需要が活況な国内ホテル事業が業績のけん引役になっています。


 アパレルや雑貨のカタログ通販は原価を抑制して赤字を圧縮、アパレル卸売業からは撤退するなど経営改革を進めています。


 ホテル事業の成長で最高益を更新した前期に続き、今期2027年3月期も増収増益が続く予想で、株主配当も1円増配の1株当たり39円を予定。配当性向35%をめどに最低でも株主資本配当率(DOE)1.5%の配当を支払うことを配当政策に掲げています。


 自己資本比率は45%で、財務面でも比較的安定しています。


 株価は今期の好調な業績予想を好感して7月末に1,108円まで上昇しましたが、今期第1四半期(2026年4-6月期)の決算が前年同期比22%の営業減益に終わったことで1,000円前後まで下落。


 第2四半期以降、会社予想通りに業績をばん回できれば、株価も再び上昇軌道に戻りそうです。


権利付き最終月:9月、3月[貸借銘柄]
株価:1,033円
配当金:39円(2027年3月期予想)
配当利回り:3.78%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上保有で(1)~(3)から選択。

および自社グループが運営・提携するホテル、飲食店、「小幡郷ゴルフ倶楽部」「SPA&SAUNA コリドーの湯」で使用できる1,000円分の優待割引券2枚。株式の保有数に応じて贈呈数が増加
(1)1,000円分の通信販売優待割引特典
(2)「ベルーナオンラインストア」で使用できる1,000円分のネット専用優待ポイント
(3)1,000円相当の自社取り扱いの食品、お菓子、ワイン、日本酒のいずれかから選択
その他条件:
最新情報は 企業HP からご確認ください


2:キムラユニティー(9368)

 愛知県地盤でトヨタ自動車の部品包装が主力の総合物流会社キムラユニティー(9368)。


 PER9.9倍、PBR0.86倍、自己資本比率62%で、予想配当利回りは4.10%です。


 9月・3月末に200株(投資金額18万5,400円)保有でおこめ券2枚(880円分)が贈呈されます。


 同社の主力事業はトヨタグループ向け物流サービスで、IT技術を駆使して倉庫からの入出庫の作業時間を管理するなど、ジャスト・イン・タイムのトヨタ生産方式を陰ながら支えている企業といえます。


 車両リース・整備やレンタカーなどモビリティサービス事業も成長中です。


 今期2027年3月期はトヨタ向けの受注が増加し、中国、北米など海外事業の再構築も進展。過去最高益を更新する予想です。


 連結配当性向40%を配当目標にしており、今期も4円増配の1株当たり38円配当を予定。


 好業績を背景に、株価は2026年2月に上場来高値となる983円に到達。現在も900円台で高止まりしており、1,000円台に到達してもおかしくないでしょう。


権利付き最終月:9月、3月[貸借銘柄]
株価:927円
配当金:38円(2027年3月期予想)
配当利回り:4.10%
優待発生株数:200株以上
優待内容:200株以上保有で全国の米穀店、スーパー、百貨店などで引き換え可能な880円分のおこめ券(440円分×2枚)。株式の保有数・保有期間に応じて贈呈数が増加
その他条件:
最新情報は 企業HP からご確認ください


3:稲畑産業(8098)

 化学専門商社の稲畑産業(8098)はPER10.7倍、PBR0.93倍、自己資本比率は47%で今期の予想配当利回りは3.41%です。


 9月末に100株(投資金額41万9,000円)保有でQUOカード500円分が贈呈されます。

半年以上継続保有で1,000円分、3年以上で2,000円分に増額されます。


 同社は液晶や太陽光パネルの部材や合成樹脂などを扱う化学商社。半導体や電子部品、蓄電池など電力ビジネス、工場・物流の自動化向けに、さまざまな原料、部材、製品を提供しています。


 今期2027年3月期は回転すしチェーン向け水産物や冷凍野菜・果実など食品事業が好調で、前期に続き過去最高の営業利益更新予想。第1四半期(2026年4-6月期)決算は前期比49%の営業増益で着地しました。


 今期からは配当目標もDOE4~4.5%を目安に、減配しない累進配当や自社株買いも含む総還元性向50%以上に引き上げ、株主配当は15円増配の1株当たり143円を予定しています。


 好業績や高配当を好感して、株価も2026年3月に上場来高値となる4,390円を更新。現在は4,200円前後で再上昇をうかがう好位置につけています。


権利付き最終月:9月[貸借銘柄]
株価:4,190円
配当金:143円(2027年3月期予想)
配当利回り:3.41%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上保有で500円分の自社オリジナルQUOカード。株式の保有数・保有期間に応じて贈呈額が増加
その他条件:
最新情報は 企業HP からご確認ください


4:アイナボHD(7539)

 住宅設備機器の販売・工事会社アイナボホールディングス(7539)はタイル取扱量国内首位。PER11.5倍、PBR0.68倍、自己資本比率47%で、今期の予想配当利回りは3.27%です


 9月末・3月末に100株(投資金額7万9,400円)保有で一律、デジタルギフト1,000円分が贈られます。


 同社は内装や外壁材などのタイルや空調設備の販売・工事に強く、サッシ工事にも力を入れています。戸建住宅が主力ですが、ビルや公共施設など大型物件事業も育成中です。


 住宅機器商社の橋本総業ホールディングス(7570)との経営統合の検討が進展中で、橋本総業の扱う商材とアイナボの持つ販路の相互補完効果に期待が集まっています。


 前期は過去最高益を更新しましたが、今期2026年9月期は開発費や人件費の増加で減益予想。しかし第3四半期累計(2025年10月~2026年6月)で売上高・利益ともに予想以上に伸びており、業績の上方修正に期待が持てそうです。


 配当性向30%を目標にしていますが、今期の配当は前期据え置きの1株当たり26円予定です。


 株価は2022年以降、右肩上がりで推移。2026年も好調な業績や経営統合への期待感から800円前後で高止まりしていますが、PBRは依然0.68倍。


 割安な株価の水準調整に期待したいところです。


権利付き最終月:9月、3月[貸借銘柄]
株価:794円
配当金:26円(2026年9月期予想)
配当利回り:3.27%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上保有で1,000円分のデジタルギフト
その他条件:
最新情報は 企業HP からご確認ください


5:たけびし(7510)

 三菱電機系列の半導体や電子部品商社のたけびし(7510)。PER13.4倍、PBR1.02倍、自己資本比率は68%と商社にしては高く、予想配当利回りは3.28%です。


 9月・3月末に100株(投資金額28万9,200円)保有でQUOカード1,000円分が贈呈されます。


 同社は工場自動化機器や電源管理のパワー半導体、光通信部品に強い電子商社です。


 株式市場では7月末に同じ半導体商社のトーメンデバイス(2737)が人工知能(AI)半導体メモリの販売絶好調で、今期の株主配当を従来計画の600円から1,640円に大幅増配して株価が急騰。


 たけびしもそれに連動する形で上場来高値2,952円まで株価が急上昇。

PBR1倍割れを解消していますが、いまだに割安です。


 今期2027年3月期第1四半期(2026年4-6月期)はAI半導体関連の旺盛な需要を背景に工場自動化など産業機器システム事業が好調で前期比50%近い営業増益で着地。


 株主配当も創立100周年の記念配当を含めて前期比23円増配の1株当たり95円に増額修正しました。


 同社は配当性向40%以上、DOE4%以上という高い配当目標を掲げているため、好業績が続けばさらなる配当の増額修正にも期待できそうです。


権利付き最終月:9月、3月[貸借銘柄]
株価:2,892円
配当金:95円(2027年3月期予想)
配当利回り:3.28%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上保有で1,000円分のQUOカード。株式の保有数に応じて贈呈額が増加
その他条件:
最新情報は 企業HP からご確認ください


これからの業績回復に期待!配当利回り4%以上の高配当・割安優待株!

 ここまで取り上げた5銘柄はいずれも前期に過去最高益を更新し、今期も好業績が期待される割安優待株です。


 好業績故に株価もかなり上昇しており、PERやPBRの割安さから見て下値不安は比較的少ないものの、高値つかみのリスクもありそうです。


 そこで、まだ株価があまり上昇していない割安銘柄の中から、配当利回りが4%前後の高配当株を選びました。


 株主優待や高配当を受け取りながら気長に株価の回復を待ちたい銘柄といえるでしょう。


配当利回り4%前後の超割安優待株!

銘柄名 購入金額
(100株) 配当利回り
(2027年3月期の予想値) 優待内容 トランヴィア(545A) 9万3,600円 4.27% 今回9月末から株主優待制度を導入。9月末に100株保有でQUOカード3,000円分。うち1,000円分は今回限りの記念優待。東邦システムとランドコンピュータが経営統合し、2026年4月に新規上場したばかりのソフトウエア開発会社。

PER15.4倍でPBRは1.49倍。今期もAIを活用した銀行や損保向けシステム開発が好調。株価は4月につけた初値880円から現在は930円台とプラスで推移。 植木組(1867) 26万9,700円 4.08% 9月末に100株保有でQUOカード500円分、1年以上継続保有で1,000円分に増額。新潟県が地盤の中堅建設会社。PER8.2倍、PBR0.56倍、自己資本比率は56%で建設会社としては財務力が高い。
前期は好採算の大型案件もあり最高益更新。今期は資材高や人件費増で10%以上の減益予想。8月上旬発表の第1四半期決算で今期の年間配当を前期比10円減配。株価は中東情勢悪化で急落後、6月以降は回復傾向。 中部飼料(2053) 19万9,700円 3.81% 9月末は500株(投資金額99万8,500円)で富山県産コシヒカリ3kg、3月末は500株でQUOカード1,000円分。PER8.3倍、PBR0.76倍、自己資本比率67%。名古屋市に本社のある畜産飼料会社で、養殖ブリ・ハマチの生臭くならない餌の開発などにも定評。
前期の最高益更新に続き、今期も鶏卵、養豚用飼料が堅調だが、燃料費増加などで営業減益予想。株主配当は11円増配の1株当たり76円予定。第1四半期の営業利益は10%増で着地しており、株価も上昇トレンド持続中。 ※最低購入金額は2026年8月14日の終値で計算。

(福ちゃん)

編集部おすすめ