相次いで世代交代した「フォレスター」「RAV4」「CX-5」

 現在、世界的にも売れ筋の車両タイプとなっているミドルサイズSUVは、日本市場においても数多くの車種が販売されています。

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特に国産メーカーのモデルでは、スバル「フォレスター」にトヨタ「RAV4」、そしてマツダ「CX-5」と、各社の主力車種が2025年から2026年にかけて次々にフルモデルチェンジしました。

そこで筆者(西川昇吾:モータージャーナリスト)は今回、多くの話題を呼んでいるこれらの新しい3車種について、それぞれのキャラクターや特徴、オススメのユーザー層などを改めて考えてまとめました。

フォレスターは「土の似合うアウトドア派」に最適

 現行フォレスターは2025年に登場したばかりですが、早くも2026年5月に改良が行われ、グレード体系や装備などが見直されました。RAV4やCX-5に先んじてモデルチェンジされたフォレスターですが、この3車種のうち日本市場に合わせた熟成が一番進んでいるモデルとも言えます。

 現在フォレスターにはストロングハイブリッド(S:HEV)とガソリンエンジン、2種類のパワーユニットが用意されていて、予算に応じたモデルを選択できるのが魅力のひとつです。そしてどちらのモデルも優れた悪路走破性を有しています。用意されている各種アクセサリーの内容も考えると、アウトドア派にオススメしやすい選択と言えます。今回の3車種のなかでも、最も土が似合うSUVと言えるでしょう。

 価格は385万円~464万2000円(税込み)で、各グレードとも装備内容のバランスが優れているのも長所です。他メーカーからフォレスターへ乗り換えたユーザーのなかには「RAV4の価格が想像より高くて、フォレスターのハイブリッドを候補に入れた」という人もいるとか。SUVらしいタフな性能はもちろんのこと、あらゆるシーンで使いやすく、納得できるコストパフォーマンスを持つモデルが欲しい人にオススメだと考えます。

RAV4は長く乗る人向けの「未来のクルマ」

 6代目となる新型RAV4は、2025年の末にHEVモデルが、そして2026年2月にはPHEV(プラグインハイブリッド)モデルが発売されました。開発のキーワードは「多様化」「電動化」「知能化」の3つだといいます。

 最大の特徴は、トヨタのソフトウェアづくりプラットフォームである「Arene(アリーン)」を初めて搭載したことです。トヨタはアリーンの採用を皮切りに、SDV(ソフトウェア定義車両)の開発も本格化させる方針。今後はクルマそのものを変えなくても、各種の運転支援システムやインフォテインメントのアップデートを受けられるようになるほか、将来的には各種機能をユーザーに合わせてカスタマイズできるようにもなる予定です。

 また、PHEV車には第6世代となるトヨタ独自のハイブリッドシステムを採用。各種の電動部品ユニットが一体化されたことで、パワートレインがよりコンパクト化されました。これにより走行性能はもちろん、衝突安全性などのセーフティ機能も大きく向上しています。

 全体的に、トヨタの最新技術がテンコ盛りな1台というのが新型RAV4の特徴でしょう。ただ、実際に普通に乗った限りでは“バリバリの新型モデル”といったわかりやすいインパクトは感じません。むしろ、アリーンによる各種機能のアップデートを含め、ソフト・ハード両面の大きな刷新はこれから真価を発揮する部分だと思います。10年以上など、長いスパンで1台のクルマと付き合いたい人にオススメです。価格は450万円~630万円(税込み)となっています。

CX-5は2027年以降に「本命モデル」登場か

 今日のマツダの屋台骨と言えるモデルのCX-5は、2026年5月のフルモデルチェンジで3代目となりました。

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2026年5月にフルモデルチェンジしたマツダ「CX-5」(西川昇吾撮影)

 新型CX-5の特色は、コンフォート性能や利便性などを向上させたところにあります。プラットフォームこそ先代からのキャリーオーバーであるものの、ホイールベースを先代モデルより115mm延長し、あわせてサスペンションも入念な開発で最適化。後部座席の広さや積載性といった利便性を向上させつつ、先代よりも優れた乗り心地も実現させています。

 また、先代CX-5を含めマツダ車全体での美点であった「運転の楽しさ」を忘れていないのもポイント。乗り始めは良好なコンフォート性能が感じられる一方、次第に運転が楽しくなっていくような乗り味に仕上げられています。

 そんな新型CX-5について筆者が最も魅力的だと感じているのが、質感や装備に対するコストパフォーマンスの高さです。価格は330万円~430万6500円(税込み)で、上質なインテリアや精度の高い運転支援システムを備えた中間グレードでも、400万円を切る設定なのが嬉しいところです。

 ただし、現状のラインナップはいずれも、排気量2.5Lのガソリンエンジンにマイルドハイブリッドシステムを組み合わせたモデルのみ。新型CX-5の“本命”と目されている、「スカイアクティブZ」エンジンと新しいハイブリッドシステムを搭載したモデルは、来年2027年以降に登場するとされています。こちらのモデルの発売を待つのも手ですが、発売済みの2.5Lモデルについても、質感に対するコストパフォーマンスで選ぶ価値はあるでしょう。

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 同じくらいの車格で、近いタイミングに発売となったこれらの3車種を見ても、それぞれの強みや弱み、想定しているユーザー像はこのように大きく異なります。ほかにもミドルサイズSUVには多種多様なモデルが存在しますが、自分にぴったりの1台を探す際の選択肢が豊富なのも、いま売れている主要クラスであることの大きな強みでしょう。

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