J1リーグ2026-27シーズン
全順位予想(前編)

J1全順位予想 識者5人が推す優勝候補筆頭は? J2降格の憂...の画像はこちら >>
Jリーグ2026-27シーズン――秋春制へと移行した最初のシーズンがいよいよ開幕する。J1、J2、J3といずれのカテゴリーも激戦が予想されるが、最も注目されるJ1リーグについて、今季も5人の識者に全順位予想をしてもらった。
はたして、優勝争いを演じるのはどこか。また、残留争いに加わってしまうのはどこか。かつてないほど難しい順位予想に、Jリーグに精通する面々が挑む。

本命・鹿島も決して盤石とは言えない優勝戦線
降格の危険性は多くのチームが抱えている

浅田真樹(スポーツライター)

1位=鹿島アントラーズ
2位=FC町田ゼルビア
3位=FC東京
4位=ヴィッセル神戸
5位=サンフレッチェ広島
6位=名古屋グランパス
7位=セレッソ大阪
8位=柏レイソル
9位=ガンバ大阪
10位=京都サンガF.C.
11位=清水エスパルス
12位=浦和レッズ
13位=川崎フロンターレ
14位=東京ヴェルディ
15位=横浜F・マリノス
16位=V・ファーレン長崎
17位=ファジアーノ岡山
18位=アビスパ福岡
19位=水戸ホーリーホック
20位=ジェフユナイテッド千葉

 今季はJリーグ史上、最も順位予想が難しいシーズンかもしれない。

 開幕時期が変わって秋春制となった初めてのシーズンとあって、ただでさえ未知の要素が多いうえに、想定外と思しき監督交代や選手の移籍がいくつものクラブで起きているようだ。

 シーズン途中に約2カ月もの中断期間(ウインターブレイク)が挟まることも、従来にはなかったことであり、予想は極めて難解だ。2026年の上半期に秋春制移行のつなぎとして行なわれた特別大会(百年構想リーグ)も、その結果や内容をどこまで参考にしていいものかわからず、むしろ予想を難しくしている。

 とはいえ、優勝に関して言えば、その候補はそれほど多くないはずだ。可能性があるのはディフェンディングチャンピオン(2025年シーズン)の鹿島アントラーズを筆頭に、1~4位に予想した4クラブと見ている。

 連覇を狙う鹿島も、盤石の強さとまでは言えないが、鹿島以上に強く推せるクラブも見当たらない、というのが正直なところ。実績から見て、やはり優勝候補筆頭だろう。

 これを脅かすとすれば、2~4位予想の3クラブ。

Jリーグ史における重要な転換点となるシーズンで、首都のクラブ(FC町田ゼルビア、FC東京)が初優勝するならドラマチックで面白い。

 本当に予想が難しいのは、中位以下だ。便宜上、順位はつけたが、別の日に予想をしたら、まるで違う結果になるかもしれない。

 J2降格圏の18位~20位に予想した3クラブにしても、明確に力が落ちるとは見ていない。優勝の可能性と違い、降格の危険性については、多くのクラブが抱えているのではないだろうか。

 個人的に注目しているのは、名古屋グランパス。これまでJリーグで確かな実績を残してきた"ミシャ"こと、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督が、古参クラブを率いて、低迷していたチームをどう立て直すのか。楽しみにしている。

"勝つ形を持っている"鹿島、神戸が有力
「2強」を追うのは、町田、柏、浦和か

小宮良之(スポーツライター)

1位=鹿島アントラーズ
2位=ヴィッセル神戸
3位=FC町田ゼルビア
4位=柏レイソル
5位=浦和レッズ
6位=サンフレッチェ広島
7位=川崎フロンターレ
8位=名古屋グランパス
9位=ガンバ大阪
10位=セレッソ大阪
11位=FC東京
12位=水戸ホーリーホック
13位=ジェフユナイテッド千葉
14位=横浜F・マリノス
15位=東京ヴェルディ
16位=V・ファーレン長崎
17位=アビスパ福岡
18位=ファジアーノ岡山
19位=京都サンガF.C.
20位=清水エスパルス

 昨今のJリーグほど、展望が難しいリーグはない。

 たとえばワールドカップは、出場国の戦力やチーム構造に関する情報が多く、ハイレベルで確実性が高いゆえ、展望しやすい。筆者はスペインの優勝も、日本のラウンド32敗退も当てた。サッカーは"大番狂わせ"が醍醐味だが、レベルが高ければ、戦力やチーム構造を手がかりにして先行きをおおよそ予測することができるのだ。

 しかし、Jリーグは不確実性に満ちている。

 理由のひとつは、ワールドカップやUEFAチャンピオンズリーグほどレベルが高いわけではないからだろう。レベルが低くなるほど不確実な要素が多くなって、波乱が多くなり、それが混戦を生む。最近は円安で欧州移籍が加速し、人材流出が避けられず、さらに展望しにくい状況だ。

 今シーズンから秋春制になり、シーズン途中の主力選手の移籍は少なくなりそうだが、現時点で(約80人もの海外組がいて)有力な日本人選手は限られる。ひとり移籍しただけで、チームとしての屋台骨は揺らぎ、まったく違うチームになってしまう。その不確実性は大きく、たとえば2025年シーズンの湘南ベルマーレは前半戦こそ悪くなかったが、シーズン半ばに主力を失い、最後は力尽きるように降格した。

 現有戦力で言えば、やはり鹿島アントラーズ、ヴィッセル神戸が「2強」でリーグを引っ張るのではないか。鹿島は昨シーズンの王者だし、神戸は百年構想リーグ(2026年)の優勝チーム。どちらも"勝つための形"を持っている。鹿島はFW鈴木優磨を筆頭に個人が戦術を形成しているし、神戸は戦力的に優位で、名将ミヒャエル・スキッベ監督によってプレーモデルが確立されつつある。

 優勝争いに食い込みそうなのが、FC町田ゼルビア、柏レイソル、浦和レッズだろうか。

黒田剛監督率いる町田は賛否があるものの、「闘争心」を戦術軸にしたタフさは対戦相手には嫌だろう。リカルド・ロドリゲス監督の柏は百年構想リーグこそ不振も(15位)、ポジション的優位を理念とし、再現性のあるチームで上位を狙える。そして浦和は、曺貴裁監督(前京都サンガF.C.監督)の招聘が吉と出るか凶と出るか。そろそろビッグクラブの誇りをJ1で見せてほしい。

 他に、監督交代が続いた横浜F・マリノスはスティーブ・コリカ新監督、セレッソ大阪はパブロ・マチン新監督の采配にも注目だ。

 混戦のなか、J1をけん引するようなチーム、選手の台頭に期待したい。FW長倉幹樹(FC東京)、DF中野伸哉(ガンバ大阪)は大化けするか?

(つづく)◆J1リーグ2026-27シーズンの行方はいかに!? 識者が全順位を大胆予想>>

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