第110回日本陸上競技選手権の男子100mは、多田修平(住友電工)が10秒17で制してアジア大会代表に内定した。しかしこの大会を沸かせたのは、2位に食い込んだ大学2年生・西岡尚輝(筑波大)だった。
準決勝10秒09は全体トップ 「高校王者」が世代超えの走り
西岡は予選で10秒12をマークして準決勝進出を確定。準決勝では10秒09を計測し、多田修平や桐生祥秀(日本生命)ら実業団の実力者たちを抑えて全体トップで決勝に駒を進めた。
決勝のレースはスタートを得意とする多田が先行し、西岡が外からじわじわと追いかける展開。西岡は後半に力みが出る課題を今季修正しており、ラストまで粘り切った。結果は10秒20で多田に0秒03届かず2位。3位には桐生(10秒24)が続いた。大学2年生がシニアの国内頂上決戦で上位2枠に割って入る寸前まで迫った。
関東インカレでも2位 今季一貫して安定したパフォーマンス
西岡は大阪・東海大仰星高でインターハイ優勝、U20世界選手権5位入賞と高校時代に実績を積んだホープ。筑波大進学後の昨年は主要大会で準決勝敗退が続く苦しい時期があったが、今季は走りの上下運動を抑えて水平方向への推進力を意識するフォームに修正。5月の関東インカレ(男子1部100m)でも2位(10秒58)と結果を残し、大舞台でも安定して実力を発揮できるようになってきた。日本短距離界のニューフェイスとして強烈な印象を刻んだ大会となった。
文:SPORTS BULL(スポーツブル)編集部



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