中国メディア・人民網は5日、「日本は『地溝油』をどのようにして『宝』に変えているか」というタイトルの評論記事を掲載、日本の廃油リサイクル状況について紹介した。

 記事は冒頭「日本の食卓には『地溝油』は見られない」とし、その理由として廃油を回収することで下水油の根源を断ち切るとともに、クリーンエネルギーや生産資源として用いられている点を挙げた。


 そのうえで、日本では1970年には廃棄物の分類、保管、収集、運搬、リサイクルなどについて規定した「廃棄物処理法」が制定されたほか、廃油に直接かかわり、その用途を定めた「食品再利用法」が存在することを紹介した。

 記事は続いて、油の利用量が少ない日本料理の中で、大量に油を使用する天ぷらの廃油の処理について触れた。従来は油を凝固剤で固めて燃えるごみとしたり、河川への流入を防ぐためにペーパーでふき取るなど「環境保護」主体の廃棄方法を採っていたが、近年では天ぷら廃油から硫化化合物や二酸化炭素排出量の少ないバイオディーゼルの生成法を発見、「各自治体が天ぷら廃油の回収を非常に重視している」とした。(編集担当:柳川俊之)