現代の中国人にとって、旅行は休暇の1つの過ごし方としてごく当たり前のこととなっている。だが、中国メディアの快資訊は14日、見知らぬ土地に行く際にはある程度の予備知識が必要であるとして「日本を旅行で訪れる中国人の女性観光客は、日本のトイレ事情を必ず理解しておくように」と促す記事を掲載した。


 中国人の旅行の目的がモノ消費からコト消費へと移行し、爆買いが減ってきた代わりに、日本の文化を体験することに価値を見出す中国人が増えてきている。多くの中国人は訪日前にネットなどで事前に日本について下調べをしているが、記事は「女性なら訪日前に日本のトイレ事情を理解しておくことが最も大事」だとして、ある中国人女性観光客の体験を紹介した。

 この中国人女性は、日本で公衆トイレを利用したところまでは何の問題もなかったのだが、用を足した後「トイレットペーパーを何処に捨てたら良いか分からず、途方に暮れてしまった」という。日本人にとっては、便器に流せば良いだけの話なのだが、これこそが日本と中国のトイレ事情の大きな違いと言える。

 何故なら中国の多くのトイレにはトイレットペーパーが備え付けられておらず、持参したティッシュペーパーを使う。中国のティッシュペーパーは水に溶けにくく、水流の弱い中国のトイレに流すと詰まってしまう恐れがある。
それゆえ、中国の公衆トイレは個室内にゴミ箱が設置されており、使用済みのティッシュやトイレットペーパーはゴミ箱に捨てるのが一般的だ。

 そのため、この中国人女性もトイレットペーパーを便器に流してはいけないと思い、ゴミ箱を探したが、小さな汚物入れには「ナプキン以外のゴミを捨てないように」と書かれていたため、困った末に持っていたビニール袋に入れ、トイレを出てから外のゴミ箱に捨てたという。後で笑い話になるようなことかもしれないが、女性にとっては恥ずかしいことに違いない。それゆえ記事は、初めて訪日する中国人女性は「日本のトイレ事情を必ず理解しておくように」と読者に勧めている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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