来季に向けて新シーズンを制作するか、打ち切るか。アメリカのテレビ各局が決断に入る時期に来ているが、米Fox局の人気海外ドラマ『リーサル・ウェポン』はマーティン・リッグス役の俳優クレイン・クロフォードの素行が原因で、シーズン3の制作に暗雲が立ちこめているという。


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 メル・ギブソンがリッグス、ダニー・グローヴァーがマータフを演じたヒット刑事映画シリーズをドラマ化した『リーサル・ウェポン』。Fox局の高視聴率ドラマの1つだが、Deadlineによると撮影現場でのクレインの素行が悪く、たびたび問題になっているという。クレインから精神的な虐待を受けた、または敵対的な態度を取られたといった苦情を受けて、局側がクレインに数回にわたり注意し、態度を改めるよう警告していたとのことだ。

 しかし問題は深刻化しており、ほかのキャストのみならず製作陣もクレインと一緒に仕事をすることを快く思っていないという。ドラマの将来を考慮し、異例なことではあるがクレインをクビにして、主役の一人であるリッグスを他の俳優に演じさせる選択肢も検討されているとのことだ。同ドラマでマータフ役はデイモン・ウェイアンズが演じている。


 シリーズの先行きが心配されるが、Deadlineを始めとするメディアでクレインの問題行動が記事化されたことで、事態は改善の方向に向かうかもしれない。クレインが翌日、自身のインスタグラムに長文のビジュアルを投稿。1度は撮影での環境の悪さに怒りを露わにしたため、2度目は自身が監督を務めるエピソードの撮影で俳優と揉めたことが原因で、2回にわたり局側から叱責を受けたことを説明し、キャストやクルー、ファンに向けて改めて公に謝罪している。

 向こう見ずなリッグス刑事と、家族思いのムードメーカー的なマータフ刑事が、ロサンゼルスの凶悪犯罪に挑む『リーサル・ウェポン』。シーズン3の更新は無事、決まるのか。番組のファンを失望させる結末は招いてほしくない。